極楽の中身: 11/07/27
真夏だ。35度を超えている。地上はうだっている
。
だが地下鉄のプラットフオ-ムにはいると涼しい。
地下鉄電車に乗ると、冷房が効いていて、もっと涼しい。
列車が走る騒音も、レールの継ぎ目を超える車輪の音も、ほどよい睡眠剤になる。
隣の席の中年のおばさんは、ひとりこっくりこっくり、体をゆすっている。車中で舟を漕いでいる。
おばさんは、意識と、無意識の世界をいったり来たりしている。
夢とも現実とも、区別のつかない世界をさまよいながら、こっくりこっくりやっている。それはまさに菩薩の境地だ。
彼女は今、地獄の中にある。極楽を存分に味わっている。
真夏だ。35度を超えている。地上はうだっている
。
だが地下鉄のプラットフオ-ムにはいると涼しい。
地下鉄電車に乗ると、冷房が効いていて、もっと涼しい。
列車が走る騒音も、レールの継ぎ目を超える車輪の音も、ほどよい睡眠剤になる。
隣の席の中年のおばさんは、ひとりこっくりこっくり、体をゆすっている。車中で舟を漕いでいる。
おばさんは、意識と、無意識の世界をいったり来たりしている。
夢とも現実とも、区別のつかない世界をさまよいながら、こっくりこっくりやっている。それはまさに菩薩の境地だ。
彼女は今、地獄の中にある。極楽を存分に味わっている。