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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月24日 家族をかばったままの姿で2000年 824

2023-08-25 08:26:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月24日 家族をかばったままの姿で2000年 824

 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私の後任の竹根好助の部下コンサルタントから、彼の関係先への同行を依頼され出かけることになりました。

 時代の動向を見て、臨機応変に対応できる企業は、今後が楽しみです。

 

 遊園地や観光施設、大型商業施設、イベント会場などで子どもたちに大人気の遊具施設。なかでも空気を入れて膨らませるエアー注入式の大型遊具や迷路、プール、ウォータースライダーなどは、夏休みや年末年始といった限られた期間中でも、低コストに開設・運営・撤収することができるメリットを持つ。このエアー注入式遊具を主力商品に、業容を拡大してきたのがこの会社(宮崎市)である。

 創業は2000年。当時、宮崎大学大学院農学研究科の学生だった山元社長が、宮崎市中心街の空き店舗対策事業に応募し、4坪のスペースに雑貨店を出したことが始まりだ。冷蔵庫に貼るさまざまな形をしたアクセサリー磁石約160種類を店内に並べ、販売した。「当初は自分がどんな事業をしたいか、できるかが分からなかった」と振り返る。その後、中古車販売や車椅子の修理・販売なども手がけた。

 ある時、子ども向けのアトラクションがない観光施設から「場所を貸すから子どもたちが喜びそうなものを探して運営してみないか」と声がかかった。必死に考えた末、02年にエアー遊具にたどりついた。イベント遊具を扱う会社は全国でも数十社しかなく、ライバルが少ない「ニッチ市場」。工夫次第では十分に戦えると判断した。

 予想した通り、19年末までは順風満帆で推移した。しかしそれ以降、新型コロナウイルス感染症の影響によりイベントが相次いで自粛となり、業績は暗転。例年は書き入れ時である大型連休も振るわず、20年4~5月の売上高は前年同月比で9割減と激減した。夏場のイベントも軒並みキャンセルとなり、20年12月期の売上高は前期比7割減と大きく落ち込んだ。

 逆風を乗り越えるため、山元社長は「エアー遊具で培った空気でものを膨らませる技術を新型コロナ対策に応用できないか」と考えた。その結果、コロナ患者を隔離・検査するエアー注入式簡易陰圧室を大学や地元企業と共同開発。部屋の中の空気圧を外より低くなるよう設定して、患者が出すウイルスを部屋の外に漏らさない。中の空気はHEPAフィルター付き陰圧装置により、ウイルスを99.99%以上カットして排気するため、感染拡大防止に大きく貢献する。

 20年秋に発売。「たった5分で設置」「コンパクトに収納」「オーダーメードでサイズ・仕様変更」など優れた点が評価され、半年間で全国の病院・介護施設などに約110台を販売・納入した。このほかにも、災害時避難所向けパーテーション「ジョイントエアーパネル」や、熱中症対策向け「冷却ミストテント」、ワクチン接種会場向け「ゾーニング通路」「ドライブスルーエアテント」など、さまざまな防災・感染症関連商品をラインアップする。さまざまな遊具製品をアピールする自社ホームページとは独立した防災・感染症関連の専用サイトも開設、事業の柱の一つとして育成する方針で、かつて起業家だった山元社長は、若手社員が事業を引っ張っていくことを期待している。

 

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

 家族をかばったままの姿で2000年 824

 桜島を訪れたことのある人は、神社の鳥居の頭部が地上に突き出ているのを見たのではないでしょうか。

 火山国日本ならではの情景です。

 でも、最も悲惨な火山災害は、イタリアのヴェスビアス火山によるポンペイではないでしょうか?

 2000年近くも以前に、すでに上下水道が完備し、飽食をむさぼっている人達を突然襲い、市街に8mもの、火山灰で埋め尽くしました。

 悲惨の跡地を訪れたときには、驚きの連続でした。

 

■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業

 「【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記」から独立して、最初から発信していたします。
 
 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。
 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
【これまでお話】
 第1回は、エピローグから始まりました。
 通常、エピローグは、小説本文と何らかの関係があります。しかし、ここでのエピローグは、主人公である竹根好助がどの様な人間であるのかを知っていただくために挿入しました。
 従いまして、必ずしも本文と密接な関係があるわけではありません。竹根という男の人間性の一端を知っていただければ幸いです。
 これからのストーリー展開は、これからコンサルタントを目指す人だけではなく、すでにプロとして活躍している士業・コンサルタントの先生や、あるいはコンサルタントには直接関わりの少ない学生さんや主婦、ビジネスパーソンの方々にとっても、何か感じ取ることができると願っています。
 
 次回をお楽しみに!
 
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■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月23日 管理とは、”温かい”もの

2023-08-24 08:26:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 


  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月23日 管理とは、”温かい”もの


 


 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。


 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。


 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。



 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。


【 注 】


 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。


■【小説風 傘寿の日記】


 昨日の長時間にわたる研修で喉を酷使したので少々心配でしたが、本日の経営者・管理職向けのオンライン・ミニセミナーでは、なんとか、次のようなお話をすることができました。


■ 1-09 管理とは、”温かい”ものなのです Aa11


 “真”のプロビジネスパーソンにとって重要なことは、自分の仕事に精通し、自分が自信を持てる専門分野を持ち、それおける知識や経験が豊かであることはいうまでもありません。
 【心 de 経営】ということを理解し、それを日常活動の根幹となし、“真”のプロ・ビジネスパーソンとしての思考や判断ができ、業務を遂行できなければならないと考えています。



 そのためには、管理とは何かという、正しい認識が必要です。


 しかし、「管理」という言葉の響きとして、「管理されている」とか「管理社会」などという、冷たいイメージがあります。


 「管理とは、仕事をしやすい環境を作り、仕事をしやすい条件を整え、結果として業績に結び付けること」です。
 管理職にとっての管理とは、「部下が仕事をしやすくするように、環境・条件作りをする」ことなのです。
 社員、一人一人にとっては、「自分が、効率よく仕事ができるように、上司や関係者と連携して、仕事をしやすい環境・条件をつくること」なのです。
 すなわち、管理とは“温かい”ものなのです。
 けっして、管理職が部下の尻をたたいて、高いノルマを達成するような行為ではないのです。



 管理が、キチンとなされているということは、経営資源を有効に活用し、PDCAなど管理に関連することを、バラバラに実行するのではなく、それらを連携させて、効率や効果を高めていることになります。
 その結果、業績向上に結びつけられ、経営品質の高い企業として発展して行くのです。


 すなわち、管理とは、
  内外の時代変化を先読みし、
  発展的P-D-C-Aを継続し、
  計画との差を明確にし、
  その対応策をノウハウとして蓄積し、
  仕事のしやすい環境・条件づくりを通じて、
  機会損失を最小限に抑え、
  組織で活動し、
  仕事の効率を最大限上げるために
  これらを有機的に連動した行動
のことをいいます。


 別の表現をしますと、「先見性」を持ち、管理の基本の「継続性」ある運用を通し、常に管理会計的な管理手法により「計画と実績との差異分析」がなされていなければなりません。
 その中から、自社のノウハウといえるものを「蓄積」してゆきます。
 管理とは何かを正しく理解するという「基本重視」の姿勢で、「機会損失」を最小限に抑えます。
 それを実現するには、全社員のベクトルをあわせた組織的活動により、業務遂行の「効率」を重視します。
 ただし、これらがバラバラに運用されるのではなく、相互連関させ、有機的に連動した、「総合性」をもった、管理の仕組みでなければならないのです。


 換言しますと、教育や管理手法を駆使して、経営資源の良質化を図り、それを有効活用して、結果として業績向上に結び付けられてこと、管理が、適性に行われていると言えるのです。


 


 


■【経営コンサルタントの独り言】


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■ 思い込みが悲劇に通じる 823


 飯盛山に立てこもった白虎隊の士中二番隊員達が、なぜ鶴ヶ城が炎上したと錯覚したのはなぜなのか私には分かりません。若さからの思い込みなのかも知れません。


 我々は、思い込みで判断してしまうことがままあります。経営コンサルタントという職業柄、そうあってはならないと思いつつも、先入観を振り払うことは難しいです。


 「WHYを5回繰り返す」ということがよく言われますが、思い込みを排除するためには有効な方法の一つです。


 クリティカル・シンキングでは、現状をそのまま容認せずに「Why so? や So what? を繰り返す」という原則があります。


 これも併せて実践されるとよいのではないでしょうか?(弊著「クリティカル・シンキングがよ~くわかる本(秀和システム)」参照)


■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業


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 従いまして、必ずしも本文と密接な関係があるわけではありません。竹根という男の人間性の一端を知っていただければ幸いです。

 これからのストーリー展開は、これからコンサルタントを目指す人だけではなく、すでにプロとして活躍している士業・コンサルタントの先生や、あるいはコンサルタントには直接関わりの少ない学生さんや主婦、ビジネスパーソンの方々にとっても、何か感じ取ることができると願っています。

 

 次回をお楽しみに!

 

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月22日 クリティカル・シンキング研修

2023-08-23 08:26:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月22日 クリティカル・シンキング研修

 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

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【 注 】

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■【小説風 傘寿の日記】

 本日は、○○経営コンサルタント協会の一日研修の日です。

 この協会は、都心の閑静な地に、ビル一棟を関連企業と共に仕事場としています。

 3つの研修室をぶち抜いての会場で、オンラインでも受講者も参加していました。

 同協会の3日間夏期研修ということで、その中日をクリティカル・シンキングをテーマに私が担当しました。

 前日がロジカル・シンキング、明日がシステム・シンキングという流れですが、三日間の内容は講師の相互での共通性はありません。

 とりわけ、クリティカル・シンキングと密接なロジカル・シンキングの講師が、どのような講義をされたのか休憩時間に受講者から聞きましたが、クリティカル・シンキングとの連携ではない内容だったようです。

 改めて研修企画の難しさを実感しました。

 

 帰宅後、疲れた頭脳を休めるために、写真を見ました。

  月山八合目弥陀ヶ原湿原 弥陀ヶ原湿原はお花畑と池塘がその代表です

  映像  https://youtu.be/9-52V6NzSzk 

  写真  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/yamagata/gassan/yamagata-dewasanzan-midagahara1.htm

 

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

 8月22日は「チンチン電車」の日です。

 電車が動き出すときなどに、「チンチン」とベルを鳴らすことから、チンチン電車というのは、誰でも想像がつくことです。

 東京においては、交通量の多い道路から次第に姿を消して行きました。最後に残っているのが都電荒川線です。

 荒川区の三ノ輪橋から新宿区の早稲田までの12km、30程の停留所があり、東京都交通局が運営しています。

 地方から来られた方に、都電があることをお話しすると、「交通量の多い東京に?」と驚かれる人が多いです。

 私は、車で混雑する都内には都電やバスなどの公共交通機関や配送など、用途などを絞って、できる限り自動車を減らしてゆくべきと考えます。

 GPSなどICT技術を用いれば、都内での自動車運行を有料にすることも可能でしょう。

 それを財源として、公共交通機関は無料とするなど、抜本的な対応も必要と考えます。

 さて、突然ですが、チンチン電車と乾杯との関係をご存知ですか?

 私の意図がわかった人は、相当なるグローバル・パーソンですね。

 イタリアでは、乾杯の時に「チンチン」と言います。

 「おちんちん」ということを誰かから聞いた、私のイタリア人の友人が、二人で食事をしたときに「チンチン」と言いかけて止めてしまいました。

 彼の誤解を解くために、「それは小さい子供に対しての言葉で、可愛い意味だから、憚ることはないよ」と教えてあげました。

 

■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業

 「【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記」から独立して、最初から発信していたします。
 
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 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
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 通常、エピローグは、小説本文と何らかの関係があります。しかし、ここでのエピローグは、主人公である竹根好助がどの様な人間であるのかを知っていただくために挿入しました。
 従いまして、必ずしも本文と密接な関係があるわけではありません。竹根という男の人間性の一端を知っていただければ幸いです。
 これからのストーリー展開は、これからコンサルタントを目指す人だけではなく、すでにプロとして活躍している士業・コンサルタントの先生や、あるいはコンサルタントには直接関わりの少ない学生さんや主婦、ビジネスパーソンの方々にとっても、何か感じ取ることができると願っています。
 
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■【あたりまえ経営のすすめ】1-08 社員にプライドを持たせることによる活性化策 A920-Bc23

2023-08-22 12:03:00 | 【経営・専門業】 あたりまえ経営のすすめ<経営の心>

■【あたりまえ経営のすすめ】1-08 社員にプライドを持たせることによる活性化策 A920-Bc23

 多様化の時代になり、ホンモノ智恵が求められる昨今です。

 世の中には、「専門家」とか「プロ」と呼ばれる人が多数いらっしゃいます。

 ところが、残念なことに、その大半というのが、「エセ専門家」「エセプロ」なのです。

 それが露呈したのが、東日本大震災の福島原発事故ではないでしょうか。

 その対応においても、事後対応においても、専門家と言われる人達な何もできず、口を閉ざしてしまっだではないですか。

 ホンモノのプロ、要は「“真”のプロ」とは、どの様な人を指すのでしょうか。

 40年余の経営コンサルタント経験から、最善の策ではないにしても、ベターな策を講じるための智恵をご紹介してまいります。

メモ

■ 1-8 社員にプライドを持たせることによる活性化策 A920

 このシリーズの、「さん付け呼称と民主性」の項で、日本で最初に設立されました経営コンサルタント団体「日本経営士協会」では、会員を「先生づけ」で呼び合うということで、会員のプライドを高め、日本経営士協会の活性化を図っているという事例を紹介しました。(関連項目をご参照ください)

 些細なことでも、社員の動機付けをすることは可能です。

 私は、新規の顧問先とのコンサルティングにおけます初期段階で行うことのひとつとして「社員にプライドを持たせる」ことができるように行います。

 そこで重視するのが、経営理念とトップの行動です。

 一般的に、経営理念を徹底するためには、朝礼などで社員に唱和させるという方法を採りますが、私は、めったにその様な方法は採りません。

 社員とのコミュニケーションでは、経営理念をいつでも確認できるように、社員手帳を持たせるとか、社内に掲示をするとか、業務報告の際に経営理念資料を持参させるなどを通して、経営理念に経に接する機会を持たせます。これは、主に、管理職が率先して行います。

 管理職は、社員に、単に経営理念に接する機会を作るだけではありません。そこで登場するのが、社長などトップ陣です。

 社長やトップ陣には、「経営理念をベースにした口癖を持て」というアドバイスをします。経営理念を、そのままいうのではなく、経営理念に付帯した表現で、経営理念を連想できるような言葉を、自分の口癖言葉にするのです。たとえば、私の顧問先の中には、「管理とは温かいモノなのだ」という、経営コンサルタントとしての私の口癖を、社長さんがあたかも自分の口癖にして、社員にしばしば話しています。

 また、経営理念実現のための、他社の事例や、本やマスコミから入手した、経営理念内容に関連するような情報を、社員に聴かせるのです。口癖言葉とは異なって、事例関係は、同じことを繰り返すのでは、効果がありません。常に新鮮な情報を取り入れて、管理職や社員に話をするのです。

 管理職は、「先日、社長が○○についてお話されていましたが・・・」というように、社長の話を、自分の切り口で咀嚼して話をするのです。勿論、管理職が言うことが、社長の意図とずれないことが肝要であることはいうまでもありません。

 管理職が、社長やトップ陣の話をすることにより、社員は次第に自社の社長等の考え方を理解すると共に、尊敬の念が芽生えてきます。その結果、社員が、取引先や顧客など外部の人と話をする時に、「うちの社長は、○○なのですよ」とか「うちの社長は、常々○○のようなことを話してくれます」というような話をするようになります。

 私の顧問先の若い経理部員の一人が、「社長が、全社員営業パーソンである重要性」を話していたことが印象に残ったのでしょう。その女性が、代金の支払いに来た取引先の社長さんに、「うちの社長は・・・」ということを話したそうです。

 彼女は、別に、商品・サービス説明という営業パーソンがするようなことをしたわけではありませんが、数日後に、その時に感動したという手紙と共に、新たな注文が来たということがありました。

 「うちの社長は・・・」ということを聴いた外部の人達は、「あの会社は、素晴らしい」というような感動を覚えることは大いに考えられます。

 平素の業務を通じるだけではなく、雑談の中などでも、社員教育をすることは可能なのです。

 

■【プロの心構え】 バックナンバー

プロとして、いかに思考すべきか ←クリック

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月21日 相手の意図を読む傾聴コミュニケーション

2023-08-22 08:26:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月21日 相手の意図を読む傾聴コミュニケーション

 

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【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 今朝の早朝ウォーキングのときに、すずめが、私が歩む方向に逃げてゆきます。

 「いじめたりしないから」と心の中でいいながら、彼(彼女)の邪魔をしないようにと、歩を緩めたり、コースを変えたりしていました。

 飛び方が、なんとなくぎこちないのです。

 次第に道の端の方に雀が寄ってくれたので、できるだけ道の他端を歩くと、雀は安心したのか逃げなくなりました。

 どこかを怪我しているようには見えないので、まだ若雀で、家族からはぐれてしまったのかも知れません。

 なんとなく、心残りですが、家族と会えますようにと思いながら、その場を離れました。

 

 良い人間関係の中での生活は、人生も豊かなような気がします。

 フッと「傾聴」ということばが気になりました。

■ 相手の意図を読む傾聴コミュニケーション B207

 人間の気持ちというのは、複雑な変化をする多様性に富んでいるために、市場の顧客や話相手のことどころか、自分自身も、どの様に判断したら良いのか、自分の気持ちがわからないことがあります。

 話し手も、筋道を立てて上手に話せる人ばかりではありません。むしろ、「しっちゃかめっちゃか」という人が大半といいましても過言ではないくらいです。

 まずは、「何について話そうとしているのか」、相手の意図や目的を双方で確認するようにします。「あなたは、○○についてお話しているのですね」という確認の言葉を発するようにしています。

 大枠の確認ができましたら、ゼロベースで傾聴するようにします。相手のバックグラウンドは何か、相手が、どの様な考え方をする人なのか、解らない状態の時には、特に、先入観を持たずに相手の話をできるだけ聞くようにします。

 相手にしゃべらせながら、相手について、どの様な生い立ちなのか、どの様な考えをする人なのか、次第にわかってきます。ここで、「この人は、○○のような人ではないだろうか」という仮説は、早い段階で立ててしまいますと、ゼロベース傾聴ができなくなってしまいます。

 次第に、相手がどの様な人なのかが見えてきましたら、傾聴の基本であります「相手の立場に立って聴く」というフェーズに入ります。しかし、ここで注意したいのは、「どの様な人」という仮説までに至らないぼんやりした人間像が描ける段階ですので、話を聴きながら、相手の人間像を修正してゆきます。

 表面上の言葉に惑わされず、相手が何を言いたいのかということに意識を集中して聴きます。また、キーワードが、自分と同じニュアンスで相手も理解しているのかどうかを判断し、時には、「いまおっしゃられた○○ということは、△△という意味でしょうか?」というように確認することも必要です。

 文章ですと、「行間を読め」ということがしばしば言われますが、会話の場合には、言外のメッセージやニュアンスに注意をしながら耳を傾けることに、終始、配慮が必要です。

 曖昧な表現があれば、必ず確認します。「ただ今おっしゃったことは、○○というように解釈してもよろしいですか」というような相づちをうちます。相手の人も、自分の言うことをキチンと聴いてくれているのだ、と、こちらを信頼してくれます。

 時には、沈黙の時間もあるでしょう。あまり先を急がず、相手の言葉を待つということも必要です。相手が、どの様に表現したら良いのか、判断できないときには、こちらから助け船の言葉を出してみることも必要になることがあります。

 時には、当初の目的から脱線することもあります。

 まだ、話の途中であるのに脱線した場合には、軌道修正を促します。脱線した内容に対して、「その話にも興味がありますが、まず、主題の○○について、まだ、お聴きしたいですね」というように、「話を遮られた」と相手がが不快に感じないような配慮が必要です。

 相槌や促進質問(話を促す)や確認質問を適度に挟むことは言うまでもありません。

 特に私達経営コンサルタントは、自分の体験などを話したくなりがちですが、まずは、相手の言いたいことをすべて吐き出させ、聞き出すことに重要をおくようにしています。

 要は、目的次第で、相槌の打ち方を変えながら、知りたいことを聞き出すようにします。

 

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

 

■ 噴水の日制定は19世紀にまで遡る 821

 1877年8月21日に東京・上野公園で、第1回内国勧業博覧会が開催されました。

 その時の中心的なモニュメントとして、会場中央の池に、日本最初の西洋式の噴水が作られました。

 それを記念して8月21日は「噴水の日」と定められました。

  http://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/c8097a684d0204c091d6229edb607daa

 その噴水の正面奥の立派な石造りのクラシックな建物は、上野国立博物館です。

 博物館裏の庭園に博覧会開催の記念碑が立っています。

 ただし、この日本式庭園は、特別開放日にしか入れません。

■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業

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 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
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 通常、エピローグは、小説本文と何らかの関係があります。しかし、ここでのエピローグは、主人公である竹根好助がどの様な人間であるのかを知っていただくために挿入しました。
 従いまして、必ずしも本文と密接な関係があるわけではありません。竹根という男の人間性の一端を知っていただければ幸いです。
 これからのストーリー展開は、これからコンサルタントを目指す人だけではなく、すでにプロとして活躍している士業・コンサルタントの先生や、あるいはコンサルタントには直接関わりの少ない学生さんや主婦、ビジネスパーソンの方々にとっても、何か感じ取ることができると願っています。
 
 次回をお楽しみに!
 
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■【老いぼれコンサルタントのブログ】

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【経営コンサルタントのお勧め図書】「貧しい国」日本から脱却 給料の上げ方 2308

2023-08-22 07:46:00 | 【経営】 経営コンサルタントの本棚

本  【経営コンサルタントのお勧め図書】「貧しい国」日本から脱却 給料の上げ方 2308

 

経営コンサルタントがどのような本を、どのように読んでいるのかを教えてください」「経営コンサルタントのお勧めの本は?」という声をしばしばお聞きします。

 日本経営士協会の経営士・コンサルタントの先生方が読んでいる書籍を、毎月第4火曜日にご紹介します。

 

 【経営コンサルタントの本棚】は、2012年に、経営コンサルタントがどのような書籍を読んでいるのか知りたいという、ブログ読者の声を反映して企画いたしました。

 幸い、日本で最初に創設された経営コンサルタント団体である日本経営士協会には優秀な経営士・コンサルタントがいらっしゃるので、その中のお一人である酒井闊先生にお声をかけましたところ、ご協力いただけることになりました。

 それが、今日まで継続されていますので、10年余もの長きにわたって、皆様にお届けできていることに誇りを持っています。

 

本

■    今日のおすすめ

『給料の上げ方』

                    (デービッド・アトキンソン著 東洋経済新報社)

本

■世界第3位の「経済大国」日本は、「貧しい国」?(はじめに)

 紹介本の著者は、在日30年のイギリス人で、現在は京都にある小西美術工芸社の社長です。ゴールドマンサックス(日本)のアナリストなども歴任し、日本は勿論、イギリス、世界の経済、文化について深い洞察力を持っている経営者・学者です。菅政権においては成長戦略会議議員を勤めています。

 この著者の衝撃的な一言は、驚きと同時に、私の認識の甘さを覚えました。次がその一言です。「日本は世界第3位の『経済大国』。しかし一人当たりGDPでは世界35位、一人当たり労働生産性では世界39位、G7では何れも最下位(2021年)。チェコ、スロベニアなど日本と同じ順位のグループはつい最近まで中進国とみなされていた国ばかり。日本は、国民一人一人が決して豊かではない『貧しい国』である。」(OECD 38ヶ国中では、一人当たり労働生産性は29位と下位グループ〔図1〕。)

図1 pdfファイル ↓

http://glomaconj.com/joho/blog/sakai20230822kyuryounoagekata.pdf

 一人当たりGDPは次の式で表されます〔一人当たりGDP=GDP/人口=GDP/労働者×労働者/人口=一人当たり労働生産性×労働参加率〕。つまり、生産年齢人口が減少する中、高齢者と女性の就業者の増加により労働参加率の順位は横ばいですが、一人当たり労働生産性の順位は下がり続けています。〔図1〕を参照ください。

 ここで注意しておきたいのは、著者の言う『貧しい国』は、絶対的ではなく相対的なものだということです。〔図1〕を見ると、日本の順位(OECD)は1998年から2017年までの過去20年間21位前後で推移してきましたが、2018年は25位、2019年は26位、2020年28位2021年29位と急速に順位を下げています。〔注1〕のレポートにある様に、OECD 38ヶ国の中で、日本だけが停滞している間に、2019年には、レポートにある5か国に抜かれ26位に順位が下がりました。また、2021年にはポーランド、リトアニア、エストニアに抜かれ29位に落ちてしまったのです。

 〔注1〕「2015年から2019年まで4年間の一人当たり労働生産性の上昇幅は、日本が+1.2%に対して、トルコが+10.5%、スロベニアが+22.4%、チェコが+23.6%、韓国が+18.0%、ニュージランドが+12.3%となっている。4年前には10%以上もあった日本との乖離を埋められて逆転してしまった(第一生命経済研究所レポート2021.5.13より)。」

 この様に日本だけが伸び悩んでいる状況を変革し、「貧しい国」から「豊かな国」へ歩む道筋を、著者が示しています。

 著者の提言のポイントは「付加価値を上げる」「給料を上げる」の2点です〔注2〕。それは経営者、従業員双方の意識・行動変革により実現できるとします。次項で提言の一部をご紹介します。

 〔注2〕次の式から「付加価値」と「給料」の連関性を見て下さい。「一人当たり賃金(総賃金/従業員)=一人当たり労働生産性(付加価値/従業員)×労働分配率(総賃金/付加価値)。」日本の労働分配率は世界平均水準ですから、課題は一人当たり労働生産性「付加価値」を上げ、その上で、一人当たり「給料」を上げることです。

本

■「貧しい国」から脱却し「豊かな国」に向かうロードマップ

【目指す賃上げの水準ー年率4.2%以上-】

 著者は2種類の賃上げについて言及しています。

 一つがベース・アップ(含む初任給アップ)です。人口減少を考慮した場合、貧困化しないためには、2022年のGDPを生産年齢人口で割った一人当たり労働生産性(742万円)を2022年のGDPを2060年の生産年齢人口で割った一人当たり労働生産性(1,258万円)まで高め、GDPを2022年レベル以上とする必要があり、その為には、毎年、年率+1.4%以上〔注3〕のベース・アップと生産性の向上が必要とします。

 二つ目は定期昇給です。給与の上昇は52歳まで上昇し、年率+2.8%です(全国平均。厚労省データ)。この部分の企業の総支給額は変わりません。定年制により入れ替わるだけで企業視点での支給総面積は不変だからです。

 この二つを合わせると+4.2%です。これに実質賃金をマイナスにしないためにはインフレ率の上乗せが必要です。日銀が目指すインフレ目標2%を考慮すると+6.2%になります。

 〔注3〕著者は+1.4%の数字を算出する前提として、2060年の生産年齢人口を4,418万人(社会保障・人口問題研究所2012年1月推計〈出世中位、死亡中位〉)を使っています。2023年4月推計の5,078万人を使うと+1.1%となります(筆者コメント)。

【一人一人の行動で、給料を上げよう―従業員として取るべき行動―】

 著者は日本以外の多くの国で給与水準が上がっているのに対し、日本では30年間ほとんど上がっていない理由を2つ挙げています。一つは一人当たりの付加価値つまり労働生産性がほとんど上がっていないことです。二つ目はOECDの国では7割以上の労働者が給料を上げてもらう給料交渉をしますが、日本では給与交渉をする労働者は3割に止まっています。

 著者は、日本でも「1年に1回、経営者と社員がひざ詰めで面談し、従業員側の希望・要望・不満を聞き取り、給与の妥当性についても意見交換をすべき」と強調します。

 これからの人口減少時代には、給料を上げられない企業は、労働者から選択されず、雇用を確保できなくなると指摘します。経営者も労働者も給料を上げ続けることが出来る企業に変革する行動と実現を、真剣に求めていくべき時代なのです。

【従業員から「見限られる社長」ではなく「ついていくべき社長」になる

-経営者のとるべき行動ー】

 上述のとおり「労働者から選択される」企業でなければ、雇用を確保できない時代であることを認識し、経営者としての在り方を「ついていくべき社長の5つの特徴」として提言しています。是非、紹介本をお読み下さい。

【より付加価値の高いものをより高く売るー経営者、従業員の共通の行動-】

 経営者・従業員の共通課題は付加価値の向上です。給料の引き上げ以上の付加価値を生み出すことが必須です。「より付加価値の高いものをより高く売る」を常に考え、行動・実現していくことが必要です。真剣に取り組めば、必ず結果が出ます。

本

■「労働生産性」が今のままだと日本は崩壊する。今こそチャンス!(むすび)

 2023.4.26国立社会保障・人口問題研究所〈出生中位・死亡中位〉の人口推計によれば、生産年齢人口(15~64歳)は、2022年7,417万人、2060年は5,078万人(22年比▼32%)です。一方高齢者(65歳以上)は、3,605万人と3,643万人(22年比+1%)です。

 2060年のGDPは、GDPが生産労働人口により創出される付加価値との前提に立ち、一人当たり労働生産性と労働参加率が2022年と同じとして、単純計算をすると、2022年の550兆円比▼32%の376兆円となります。一方支える高齢者はほぼ横ばいです。これでは社会の仕組みは崩壊です。

 今、私達はその危機の入り口にいるのです。このGDPのマイナス174兆円(550-376)を、毎年+1.1%(著者の2012年人口推計の場合は+1.4%)の付加価値増加(併せてベースアップ)を、2060年迄の37年間継続して複利的に積み上げることにより、その累積額を以ってカバー出来るのです。こうして、この危機を回避できるのです。

 危機はチャンス。「付加価値」「給料」を上げ、日本を崩壊から救いましょう。

本

【酒井 闊プロフィール】

 10年以上に亘り企業経営者(メガバンク関係会社社長、一部上場企業CFO)としての経験を積む。その後経営コンサルタントとして独立。
 企業経営者として培った叡智と豊富な人脈ならびに日本経営士協会の豊かな人脈を資産として、『私だけが出来るコンサルティング』をモットーに、企業経営の革新・強化を得意分野として活躍中。

  https://www.jmca.or.jp/member_meibo/2091/

  http://sakai-gm.jp/index.html

【 注 】  著者からの原稿をそのまま掲載しています。読者の皆様のご判断で、自己責任で行動してください。

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■【心で経営】 心づかいが人間関係を改善する028 相手の意図を読む傾聴コミュニケーション B207

2023-08-21 20:06:00 | 【心 de 経営】 心づかいで人間関係改善
■【心で経営】 心づかいが人間関係を改善する028 相手の意図を読む傾聴コミュニケーション B207
 
 
 日本経営士協会は、ご存知の方も多いと思いますが、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。
 
 会員は、それぞれ異なった専門分野を持っていますので、経営士同士が競合するというよりは、専門外の分野で補完し合っています。これを「共業・共用・共育」といっています。
 
 コンサルティングという実務を通じて、いろいろな体験をしています。その体験を通して、みなさまに情報をお届けしています。
 
■■【心で経営】 心づかいが人間関係を改善する
 

 人は誰しも、諍いや争いなどのトラブルを嫌うのではないでしょうか。

 そのトラブルの多くは、ちょっとした言動が原因であったり、それが契機となって人間関係がこじれたりしているようです。

 かねてより、【心 de 経営】ということを基本に、永年コンサルティングをして参りました。「de」は、フランス語の前置詞で、英語にしますと「of」に近い意味合いであり用法であると認識しています。

「de」を、英語の「of」の意味で用いますと「心 of 経営」、すなわち「経営”の”心」となります。「de」を、そのまま、日本語の「で」に置き換えますと「心で経営」となります。

 ここでは、後者の「心で経営」に重点をおいて、経営に限らず、人間関係における「心づかいのあり方」を、平素の体験から感じるがままにを徒然に記述してまいります。それにしても、他人に優しくするには、自分に厳しくなければならないことを痛感しています。

 期せずして日本経営士協会理事長の藤原久子先生も、心を大切にすることを常々口にされています。理事長とお話している中で出てきたことを中心にまとめています。ある意味では、藤原理事長との合作といえるブログです。

 物事や人の心には多面性があります。お届けするブログが正論であるか否かは、皆様のご判断にお任せしますが、参考にして下さいますと幸いです。

 
 
■ 相手の意図を読む傾聴コミュニケーション B207
 

 人間の気持ちというのは、複雑な変化をする多様性に富んでいるために、市場の顧客や話相手のことどころか、自分自身も、どの様に判断したら良いのか、自分の気持ちがわからないことがあります。

 話し手も、筋道を立てて上手に話せる人ばかりではありません。むしろ、「しっちゃかめっちゃか」という人が大半といいましても過言ではないくらいです。

 まずは、「何について話そうとしているのか」、相手の意図や目的を双方で確認するようにします。「あなたは、○○についてお話しているのですね」という確認の言葉を発するようにしています。

 大枠の確認ができましたら、ゼロベースで傾聴するようにします。相手のバックグラウンドは何か、相手が、どの様な考え方をする人なのか、解らない状態の時には、特に、先入観を持たずに相手の話をできるだけ聞くようにします。

 相手にしゃべらせながら、相手について、どの様な生い立ちなのか、どの様な考えをする人なのか、次第にわかってきます。ここで、「この人は、○○のような人ではないだろうか」という仮説は、早い段階で立ててしまいますと、ゼロベース傾聴ができなくなってしまいます。

 次第に、相手がどの様な人なのかが見えてきましたら、傾聴の基本であります「相手の立場に立って聴く」というフェーズに入ります。しかし、ここで注意したいのは、「どの様な人」という仮説までに至らないぼんやりした人間像が描ける段階ですので、話を聴きながら、相手の人間像を修正してゆきます。

 表面上の言葉に惑わされず、相手が何を言いたいのかということに意識を集中して聴きます。また、キーワードが、自分と同じニュアンスで相手も理解しているのかどうかを判断し、時には、「いまおっしゃられた○○ということは、△△という意味でしょうか?」というように確認することも必要です。

 文章ですと、「行間を読め」ということがしばしば言われますが、会話の場合には、言外のメッセージやニュアンスに注意をしながら耳を傾けることに、終始、配慮が必要です。

 曖昧な表現があれば、必ず確認します。「ただ今おっしゃったことは、○○というように解釈してもよろしいですか」というような相づちをうちます。相手の人も、自分の言うことをキチンと聴いてくれているのだ、と、こちらを信頼してくれます。

 時には、沈黙の時間もあるでしょう。あまり先を急がず、相手の言葉を待つということも必要です。相手が、どの様に表現したら良いのか、判断できないときには、こちらから助け船の言葉を出してみることも必要になることがあります。

 時には、当初の目的から脱線することもあります。

 まだ、話の途中であるのに脱線した場合には、軌道修正を促します。脱線した内容に対して、「その話にも興味がありますが、まず、主題の○○について、まだ、お聴きしたいですね」というように、「話を遮られた」と相手がが不快に感じないような配慮が必要です。

 相槌や促進質問(話を促す)や確認質問を適度に挟むことは言うまでもありません。

 特に私達経営コンサルタントは、自分の体験などを話したくなりがちですが、まずは、相手の言いたいことをすべて吐き出させ、聞き出すことに重要をおくようにしています。

 要は、目的次第で、相槌の打ち方を変えながら、知りたいことを聞き出すようにします。   

 

  (ドアノブ)

 

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月20日 蚊との戦い

2023-08-21 08:26:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月20日 蚊との戦い

 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 早朝ウォーキングの時に感じたのですが、今年は蚊が少ないように思えます。

 途中公園によって体操をするのですが、そのときに例年ですと蚊に悩まされます。

 ところが今年はあまり蚊が寄ってきません。

 油断をしていましたら、4匹両脚に止まっていました。

 両手でパチン、残念、一匹逃しました。

 左脚の蚊にはたっぷりと血を吸われ、真っ赤になりました。

 

■ 江戸遊郭のマーケティング  33

 江戸時代のファッションの発信地は吉原と京都の島原の遊女立ちであったようです。さしずめ、吉原は、現代で言うと「パリコレ」的な存在でありました。
 吉原というと遊郭のイメージが強いですが、そのようは娼婦街というよりは、現代のハリウッドのような、夢を生み出す所といえる程でした。
 最上位の花魁(おいらん)は、ハリウッドの大女優と同じで、庶民は拝むような感じです。
 吉原へは、遊びに行くと言うより、自分に磨きをかけるために行くようなもので、行く前にはかなりのプレッシャーがあったといいますから、われわれの常識は覆される思いです。
 吉原に行くには、柳橋のあたりから猪牙船に乗って行きます。もちろん陸続きですから歩いても行けるのですが「粋」ではないのです。吉原に入る前から、その人の「格」が試されているのです。
 そこに行く前にすでに出来上がっているので、すごい料理が出るのですが、ほとんど箸を付けないそうです。見栄の世界なのです。
 江戸も宝暦年間(1751~64)位までは、花魁が華々しい時代でしたが、化政期(1804~30)に入った頃には吉原の権威は失墜し、高いばかりでそっぽを向かれてしまっていたようです。
 吉原に代わって、実質を重んじて、品川や深川のほうに客足が変化をして来ました。
 この頃、遊郭の世界にマーケティングが入って来ました。客を離すまいと割引制度やクーポン券の発効などが行われたといいますから、マーケティングが実践されていたと言っても過言ではないのかもしれません。

 

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

 

■ 蚊の研究でノーベル賞を取った男 820


 蚊の最も古い化石は、1億7,000万年前の中生代ジュラ紀の地層から発見されました。

 恐竜映画「ジュラシック・パーク」の冒頭部分で、そのことが紹介されています。


 蚊は、ハエと同じ「ハエ目」に属していますので、羽は2枚です。

 正確には、「羽」ではなく「翅(はね)」という漢字を使います。

 体長は大半が15mm以下ですので、飛行能力は低いそうです。

 ですからエアコンや扇風機といったわずかな風によって飛行障害を起こしてしまうのです。

「扇風機をかけていると蚊に刺されない」という都市伝説は、まんざらウソではないようです。


 世の中には、蚊に刺されやすい人とそうでない人がいるといわれています。

 これも都市伝説かと思いましたが、そうではないのだそうです。

 蚊は、炭酸ガス(二酸化炭素)のあるところに集まるというのは、科学的に証明されています。

 二酸化炭素を多く出す人のところに、蚊が集まるので、蚊に刺されやすいかどうかは体質なので、蚊取り線香や虫除け薬を使う以外、方法はないのかと思っていました。

 それは誤りではないのですが、それだけではないのです。


 人間の足には、およそ500種の常在菌がいます。

 蚊に刺されやすい人は、ある種の常在菌が、他の人よりも多いことがわかりました。

 蚊は、その常在菌が発する臭気を感知して寄ってくるのです。

 蚊に刺されやすい人が、丁寧に足を洗い続け、こまめに靴下を替え、靴を洗浄すると蚊に刺されなくなるそうです。

「足湯に浸かると、蚊に刺されない」という都市伝説が誕生しそうですね。


 イギリス人ロナルド・ロスは、インドで蚊に興味を示し、研究を続けた結果、1902年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

 

■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業

 「【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記」から独立して、最初から発信していたします。
 
 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。
 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
【これまでお話】
 第1回は、エピローグです。
 通常、エピローグは、小説本文と何らかの関係があります。しかし、ここでのエピローグは、主人公である竹根好助がどの様な人間であるのかを知っていただくために挿入しました。
 従いまして、必ずしも本文と密接な関係があるわけではありません。竹根という男の人間性の一端を知っていただければ幸いです。
 これからのストーリー展開は、これからコンサルタントを目指す人だけではなく、すでにプロとして活躍している士業・コンサルタントの先生や、あるいはコンサルタントには直接関わりの少ない学生さんや主婦、ビジネスパーソンの方々にとっても、何か感じ取ることができると願っています。
 
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■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月19日 俳句は難しく奥が深い

2023-08-20 08:26:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 


  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月19日 俳句は難しく奥が深い


 


 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。


 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。


 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。



 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。


【 注 】


 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。


■【小説風 傘寿の日記】


 日本経営士協会から、クリティカル・シンキング研修の打診がありました。


 協会会員のコンサルタントにとって、論理思考と管理会計は不可欠であるという、近年の理事さん達の考えの一環です。


 クリティカル・シンキングの3回分割研修の企画書を作成し、メールで送信しました。


 


 若いうちは、特別に健康に配慮しなくても、健康を維持し続けられてきたように思えます。


 しかし、近年、若くても成人病に悩んでいる人の比率が高くなってきているともお聞きしています。


  齢を重ね、体力も落ち、運動量も減ってくると寝たきり老人に一歩近づいてしまいます。


 一念発起して、早朝ウォーキングを始めて十余年になります。


 ただ、歩くだけではもったいないと思い、歩きながらできること、早朝ウォーキング中だからできること、等々を考えて早朝ウォーキングをしています。



 

■【経営コンサルタントの独り言】


 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。


 


■ 俳句は難しく奥が深い 819


 


 8月19日は「俳句の日」です。


 俳句は、日本の詩歌の伝統をひきついでいるといわれています。


 そこには、ルールといいますか特徴があります。


 韻律、季語、切れ、心象・客観写生という4つの特徴を持っています。


「韻律」は、三十一文字のことで、これを五・七・五の「拍(モーラ)」というそうです。


「季語」は、説明するまでもありませんが、季語があるから季節感を醸し出せます。


「切れ」は、最も説明が何回で、「言葉の歯切れが良い」というような「切れ」に繋がるのかもしれませんが、俳句の本を読みますと「発句、脇句、平句の完結性」というような説明があります。


「客観写生」は、短い詩という形の中で、心のなかの場景(心象)を大きくひろげることに俳句の良さがあるのだそうです。



 旧暦に基づく季語は、太陽暦になれている私達には、なかなかピンと来ない言葉が多いです。


 季語が、多岐にわたっていることにも、難解さに繋がっているようです。


 季語を分類すると次のように9つに分けられるそうです。


  時候、天文、地理、人の暮らし、
  年中行事等、忌日(命日)、
  動物、植物、食物


 近年、俳句に関するTV番組が人気だそうですが、それを見ていますと、奥の深さを感じます。


 一方で「韻律」が私のそれとは異なり、五・七・五で切れるということに固執する素人のわたくには、納得できない部分もあります。


 無季語の俳句もあるといわれますので、俳句も時代とともに変化しているのですね。



 俳句を試みたい人のために水原秋桜子の『俳句の作り方』の「注意六条」を紹介します。


 1.詩因を捉える
 2.分量をわきまえる
 3.省略を巧みにする
 4.配合を工夫する
 5.わかる用語を使って
 6.丁寧に詠む


 詳しくは、同書をお読みください。


 


■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業


 「【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記」から独立して、最初から発信していたします。

 

 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。
 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。

【これまでお話】

 第1回は、エピローグです。

 通常、エピローグは、小説本文と何らかの関係があります。しかし、ここでのエピローグは、主人公である竹根好助がどの様な人間であるのかを知っていただくために挿入しました。

 従いまして、必ずしも本文と密接な関係があるわけではありません。竹根という男の人間性の一端を知っていただければ幸いです。

 これからのストーリー展開は、これからコンサルタントを目指す人だけではなく、すでにプロとして活躍している士業・コンサルタントの先生や、あるいはコンサルタントには直接関わりの少ない学生さんや主婦、ビジネスパーソンの方々にとっても、何か感じ取ることができると願っています。

 

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■【老いぼれコンサルタントのブログ】


 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。




>> もっと見る




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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月18日 経営士と中小企業診断士の違い

2023-08-19 08:26:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 


  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月18日 経営士と中小企業診断士の違い


 


 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。


 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。


 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。



 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。


【 注 】


 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。


■【小説風 傘寿の日記】


 近年、お米の消費量が減少しています。
 私自身も、朝はパン食ですし、昼・夕食ともご飯の量が若い頃に比べると半分以下ではないでしょうか。
 少しでも、お米の消費に協力しようと、ふるさと納税でお米をお願いしました。
 毎月、送られてきますので、おいしいご飯をいただくことができます。
 しかし、上述のような具合ですので、開封していないお米が複数、まだストックされています。
 食糧不足で悩んでいる人が多い昨今です。
 食べられることに感謝


 


 日本経営士協会から、クリティカル・シンキング研修の打診がありました。


 協会会員のコンサルタントにとって、論理思考と管理会計は不可欠であるという、近年の理事さん達の考えの一環です。


 クリティカル・シンキングの3回分割研修の企画書を作成し、メールで送信しました。


 


 SNSを通じて、これからコンサルタントになろうという人から問合せが来ました。


 中小企業診断士と経営士という、コンサルタント資格との違いについての問合せでした。


 次のように回答しておきました。


 


【回答】


「経営コンサルタント資格=中小企業診断士」と思い込んでいる人が多いようです。しかし、中小企業診断士より10年も前に、当時の通産省や産業界の勧奨でできた「経営士」という、日本で最初に誕生した経営コンサルタント資格があるのです。

 この資格付与をしているのが日本経営士協会です。終戦直後に経済的な復興を短期間に実現するために、当時の財界の有志の勧奨で日本計理協会(現公認会計士協会の前身)から分離独立して設立され、経営コンサルタントの育成に大きな役割を演じてきています。診断員(今日の中小企業診断士)育成の講習会を担当したりもしました。

 この協会は民間団体ですが、一定の実務経験と試験に合格するという要件はつくものの、これらにパスすると「経営士」として正会員になることができます。経営士は、中小企業診断士よりも10年も以前にできた経営コンサルタント資格で、日本でもっとも歴史のある資格です。

 すなわち、日本における代表的な経営コンサルタント資格は

          経営士
          中小企業診断士


といえます。

 これから経営コンサルタントになろうという方や企業内コンサルタントを目指す方、まだ経営コンサルタントとして経験の浅い方等を対象としてセミナーを受講できたり、いろいろアドバイスを受けたりできる。

 はじめから経営士という正会員になるのも一つの方法でしょうが、まず一般会員になることをお勧めしています。一般会員になると先輩の経験談を聞いたり、研究会に出席したりして経営コンサルタントとしての心得から具体的な実務までを「盗み取る」チャンスができます。

 その後に、正会員である経営士や中小企業診断士としての経営コンサルタント資格取得の勉強を始めても遅くはないですし、むしろ入会すると関連した情報が入りやすく、それらを参考にすることもでき、的を射た勉強ができるでしょう。同じ目的を持つ仲間もいるので励みになります。


 



 

■【経営コンサルタントの独り言】


 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。


 


■ 江戸時代には大阪が米の取引の中心地、今は? 818


 


 8月18日は、米の日です。


 なぜ、その日が米の日かは、ブログをご覧下さい。



「株」は東京証券取引所などで扱われます。


 では、お米は、どこで取引されるのでしょうか?


 アメリカでは、シカゴに大がかりな穀物取引所があります。


 日本でも、東京穀物商品取引所(TGE:The Tokyo Grain Exchange)というところが、商品取引所法に基づいて商品先物市場として、1952(昭和27)年10月10日に設立されました。


 


 2009年11月に社団から株式会社へ組織変更され、お米は大阪堂島商品取引所で取引されることになりました。


 一方、東京の取引所ですが、やはり株式会社として改組された東京商品取引所ができました。


 こちらでは大豆や小豆、とうもろこしや粗糖などが取引されることになりました。


 その背景には、既得権のドロドロしたものがあるように噂されましたが、真偽の程は存じません。


 サラリーマンになりたての頃、小豆の相場で失敗して夜逃げをしたというようなことを聞き、商品取引というものが存在することを知りました。



 公平な取引がなされないと、第二の大塩平八郎の乱が起こるかもしれませんゾ・・・<笑い>


 


■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業


 「【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記」から独立して、最初から発信していたします。

 

 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。
 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。

【これまでお話】

 再発信の第1回は、本日8月18日として、明日に発信されます。

 お楽しみに

 

  バックナンバー


■【老いぼれコンサルタントのブログ】


 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。


 


 <準備中>



■バックナンバー
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a8e7a72e1eada198f474d86d7aaf43db

 

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