午後組でスタートをした渋野日向子は、2アンダー19位でスタートをしアウトは良かったが、最終ホール18番でWボギーを叩きこの日は「75」の通算1オーバーで河本結と並び、予選通過をしたものの悔いが残る最終ホールに。
決勝ラウンドでどこまで上位に迫ることが出来るかの興味は覚えるものの、首位に立ったネリーコルダが11アンダーで突っ走っているだけに、日本人選手の優勝は難しい展開になったようです。
畑岡奈紗は1打及ばず2戦連続の2位、河本結は8位 サグストロムが優勝
手に汗握る戦いでしたが勝利の女神はM・サグストロムに味方をしたようです。
これで2戦連続の2位となった畑岡奈紗選手ですが、先週、今週と勝つ機会は十分与えられたのに、それを生かせられなかったのは、技術的なことではなくツキ(運)に見放されたともいえるでしょう。
今月の二黒土星(奈紗ちゃん)は、イマイチ息切れをすることの多い運気と
なっていますから、仕方がないともいえるのですが、今年全体でみると「過去の努力が認められ大いに注目を浴びる年」と幸運の年ですから彼女を含める「黄金世代」は大きく羽ばたくチャンスの年になるでしょう。
ただし、昨年騒がれ過ぎて「努力をしなかった選手」にとっては、厳しい年になり下降線を描くので注意が必要でしょうね。
USLPGA初挑戦となった河本結選手は、予想通りのゴルフを展開しトップ10
に入りました。
思いっきりの良さが発揮できるのは「怖いもの知らずの初ラウンド」だった
からともいえますが、最後まで攻めの姿勢でのゴルフは、ある意味「新人離
れのプレー」だったともいえるでしょう。
ホールアウト後、C・シガンダ選手の遅延プレーのとばっちりで、罰金を課せ
られたそうですが、「高い授業料でした!」と笑い飛ばすところは、只者で
はないですね(笑)
それにしても新人の同伴競技者へのペナルティーは、多少酷かとも思います
がUSPGAは今年から罰則が厳しくなっていますから、仕方がないでしょう。
次戦はオーストラリアでの2戦が待っていますが、ここで上位に入ることが
出来たなら、かなりの試合に出場が可能になるでしょう。
現在世界ランキングは60位ですが、米国でのメジャー大会(3戦)で活躍を
したなら、東京五輪出場も夢ではありませんね。
畑岡奈紗が2打差2位でV争いへ 河本結は16位
<ゲインブリッジLPGAアット・ボカ・リオ 3日目◇25日◇ボカ・リオGC(フロリダ州)◇6701ヤード・パー72>
スタートホールでボギーを叩くも3番から3連続バーディを奪うなど、6バーディ1ボギーの「67」であがり首位のM・サグストロムにピッタリつけて13アンダーの2位でホールアウトをしました。
後半、16、18番ではバンカーにつかまり危ないシーンがあったものの、この日もアプローチとパターでピンチを乗り切ったのはさすがでした。
対する首位のM・サグストロム選手は、2日目、3日目と盤石のゴルフを展開しましたが、果たして初優勝を目指す4日目は従来のプレーが出来るかどうかでしょうね。時折左に引っ掛け気味のショットが出ていたので、距離が出る選手なだけに大きく外れるとケガのもと。
好調のパッテングにも影響が出るでしょう。
平常心が保てたなら畑岡選手が語っていたように、「20アンダー」が優勝の目安となるのでしょうが、アニカ・ソレンサムの後輩の飛ばし屋選手はどのようなプレーを展開するのでしょうか。
先週も超ベテランの朴仁妃でさえ最終日には本来のゴルフが出来ずに優勝を逃す結果となっていただけに、畑岡奈紗選手には大いにチャンスがあるでしょう。
フロリダの風が吹けばチャンスはますます高まります。
怖いのはやはり韓国の爆発娘キム・セヨン選手でしょうか。
「逆転の女王」とも呼ばれる彼女のバーディラッシュが続けば、だれも止めることはできないでしょうね。
心配をしていたC・シガンダは、「75」を叩き川本結選手と並ぶ16位タイに転落をしたので、心配は杞憂に終わったようですね。
畑岡奈紗選手が最後に狙うのはもちろん優勝のみ。そのためには最終組スタートで先行バーディを奪い、プレッシャーをかけて、先週の雪辱を果たして貰いたいですね。
期待の新人河本結選手は、17、18と連続バーディでホールアウトしトータル6アンダーの16位タイで最終日を迎えます。
本人も言うように「目標はトップテン」入りを目指したようですから、「69」で上がったらギリギリトップ10には届くでしょう。
物おじしない明るい性格が人気を集めているようですから、トップテンフィニッシュでもしたなら、今季の注目選手入りは間違いないでしょうね。
決勝ラウンドには日本人選手は横峯さくら選手を含め3名が進出をしましたが、河本結選手の参戦でUSLPGAの試合もかなり注目されるのではないでしょうか。
野村敏京選手は腰の具合が悪いのか今季参戦は遅れそうそうですが、黄金世代の二人に加え19歳の山口すず夏選手もいますから、今年の日本人選手は海外から朗報を伝えてくれるような気がします。
畑岡奈紗が「64」の猛チャージで3位タイに浮上
初日イーブンパーに終わっていた畑岡奈紗は、この日は8アンダーの猛チャージで10アンダーでホールアウトをしました。
初日は残り9Hで降雨中断もあり、貯金を吐き出してしまいイーブンパーとしてしまいましたが、2日目は一躍奮起をしてボギーなしの64でホールアウトを。
一気に3位タイまで駆け上がったのはさすがでした。
首位には、この日ベストスコア「62」(10アンダー)のM・サグストロム、2位にはC・シガンダ(-9)がつけましたが、畑岡にとって怖い存在となりそうなのは、優勝経験のあるC・シガンダか、ハマるとバーディラッシュで他の選手を寄せ付けない爆発力のあるキム・セヨン(-7)でしょうか。
とはいってもまだ2日目を終わったばかりですから、今季から新たに加わった今大会の初代チャンピオンは誰になるのかは全くわかりませんね。
ただ、畑岡奈紗にとって有利なのは、すでに先週の開幕戦「ダイヤモンド・リゾーツ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」で優勝争いをしたことかもしれません。、残念ながら結果は7HにわたるPOで敗れはしましたが、今季の畑岡奈紗には絶妙なアプローチショットが武器として加わり、昨年までにあった大崩の要素は消えたように思われます。
たとえ今大会に優勝はできずとも、今季はかなりの好成績を残すことでしょう。
初日好スタートを切った新人の河本結は、ショートパットが決まらず苦戦を強いられ、スコアを73と落として-3の23位タイに沈みましたが、スタート前の練習グリーンでも悩んでいただけに、1オーバーで上がったのは上出来だったと思います。
新人ながら決勝ラウンド進出は、また一歩未知の世界に踏み込んだわけですから、ベストプレーを心掛けてベスト10入りを目指して欲しいですね。
3日目の決勝ラウンドでの活躍に期待をしたいと思います。