今日3月18日公開の第83回アカデミー賞ノミネート作品「トゥール・グリッド」
大震災のニュース報道中の公開となったが、スティーヴン・スピルバーグが製作
総指揮をとり、監督はコーエン兄弟となれば、期待をするなというのが無理です。
出演者も大酒呑みでそろそろ引退かという、片目の保安官コグバーン役にジェフ
・ブリッジス(とってもいい味を出しています)。
元はテキサスレンジャーに所属し、今は賞金稼ぎとなっているラビーフ役には
マット・デーモンというキャスティングだが、最も注目されるべきは、父親の
敵討ちを依頼するマティ・ロス役のヘイリー・スタインフェルドがとても新鮮。
この作品で助演女優賞にノミネートされたのは十分に納得ができます。
彼女はこの映画を撮った時には、若干13歳だったはずだが、スクリーンでは
どう見ても実年齢に見えない大人びた魅力は、将来確実に大スターになっていく予感。
大注目株と言えるでしょう。
彼女はアカデミー賞発表前の2月に来日しているが、その時のインタビューで
記者から「共演したジェフ・ブリッジスとマット・デイモン、どちらが好み?」
と質問をされると、「うーん、わからない! 2人ともすてきな人よ」と思わず
赤面する場面もあったとのこと。
目標としている女優はダイアン・レインらしいが、遙かにダイアン・レインは
越えていくだろう。
西部劇であっても女性が観て楽しめる一作。
ラストでは蛇にかまれて・・というシーンが・・・・。
ちなみにこの映画は、1969年のジョン・ウェイン主演の名作西部劇映画の
「勇気ある追跡」のリメイク作品です。
ジョン・ウェイン好きの人なら必ず見ている作品ですね。
同じく第83回アカデミー賞ノミネート作品の「127時間」(2011年6月公開)
登山家アーロン・ラルストンが体験した実話を監督ダニー・ボイル、ジェームズ
・フランコ主演で映画化した作品。
03年、当時27歳だったアーロン(フランコ)は一人でユタの険しい谷へロック
クライミングに行くが、誰も通りそうにない谷間で落下し、右手を岩に挟まれて
しまう。
そこから5日間、身動きの取れなくなったアーロンは必死に脱出をはかるが……。
感想は映画だから助かるというのが分かっているだけに、イライラ感がつのる。
私はあまり好きな映画とは言えなかったが、ジェームズ・フランコの熱演は光る。
熱演が光ると言えば、惜しくも「英国王のスピーチ」で助演男優賞にノミネート
されたジェフリー・ラッシュ。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのバルボッサ役でお馴染みの俳優だ。
今回はいけると思っていたが、残念ながら「ザ・ファイター」のクリスチャン
・ベールにさらわれた。
ザ・ファイターは観ていないので何とも言えないが、今回は獲ってほしかった俳優。
この作品はすでに公開をされているが、なぜオスカーを獲ったのが?だった。