僕は以前このブログで、
日本のフィリピンパブでフィリピンの女性が、不当に安い給料で
過酷な労働条件のもと、同伴や指名のノルマにビクビクしながら
働かされているのは間違いではないか!?
という意味の記事を書いた覚えがある。
それ以来、僕は本当に正しいことを書いたのか?
いつも自問してきた。
何故か?
何故、自分が偽善者ではないか?という思惑が生じたのか?
正直に言うと、つまらなくなったのである。
陽気で純朴なフィリピーナたちが日本から消えて寂しくなったのである。
日本のスナックやキャバクラといったら、アバズレばっかりだ。
まず、サービスが行き届かない。
話をしようと思うと、こっちがゴマをすって持ち上げて
おだてながら、挙句高い金を払い
「どっちが客なんだ!?」
と叫びたくなる。
ああ、フィリピンパブは良かった。
そう思っている日本人男性は何十万人といる。
この本の著者もそのうちの一人だ。
2005年3月15日、法務省令の実施要綱が急に厳格化し、
名ばかりタレントに接客させていたパブはことごとく摘発され、
日本行きを予定していたフィリピーナにビザが降りなくなり、
同じ時期アロヨ大統領がテレビで、
日本で出稼ぎする同胞を"フィリピンの恥"と言い放った。
結果、年間8万人も来日していたフィリピーナタレントたちが路頭に迷うこととなった。
この本が発行されたのは2007年3月。
締め付けが厳しくなってから2年後だ。
著者は84日にわたって現地で取材し、
数多くの元タレントにインタビューをした。
そのうちの8例が掲載されている。
薄給に堪えながら地道にカラオケで働く子。
(日本のフィリピンパブのようなお店を現地では「カラオケ」と呼ぶ。)
日本人のパトロンを手玉に取って充実した日々をおくる子。
幸福な結婚に向かいつつある子。
売春婦になった子。
様々なケースが載っている。
状況は異なるが、共通点が一つだけある。
それは、日本での生活を振り返ってどう思うか?
という問いに、口を揃えて
「楽しかった。できるならまた行きたい。」
と答えている点だ。
日本の最低賃金未満であろうと、
彼女らにとっては高給取りだったのだ。
フィリピンの大卒の初任給が一万ペソ(2万円)だから、
月に5万も貰えれば御の字だった。
労働条件もフィリピンに比べれば天国だった。
フィリピンについてごくわずかの知識しか持ち合わせていない僕が
同情してああだこうだ言うのはとんだお節介だったと
この本を読んで気付いた。
アロヨ前大統領は選挙法違反で今裁判中だが、
自分の政策が、貧しい人をさらに苦しめる結果にならなかったか、
ふと脳裏によぎることはないのだろうか?
日本のフィリピンパブでフィリピンの女性が、不当に安い給料で
過酷な労働条件のもと、同伴や指名のノルマにビクビクしながら
働かされているのは間違いではないか!?
という意味の記事を書いた覚えがある。
それ以来、僕は本当に正しいことを書いたのか?
いつも自問してきた。
何故か?
何故、自分が偽善者ではないか?という思惑が生じたのか?
正直に言うと、つまらなくなったのである。
陽気で純朴なフィリピーナたちが日本から消えて寂しくなったのである。
日本のスナックやキャバクラといったら、アバズレばっかりだ。
まず、サービスが行き届かない。
話をしようと思うと、こっちがゴマをすって持ち上げて
おだてながら、挙句高い金を払い
「どっちが客なんだ!?」
と叫びたくなる。
ああ、フィリピンパブは良かった。
そう思っている日本人男性は何十万人といる。
この本の著者もそのうちの一人だ。
2005年3月15日、法務省令の実施要綱が急に厳格化し、
名ばかりタレントに接客させていたパブはことごとく摘発され、
日本行きを予定していたフィリピーナにビザが降りなくなり、
同じ時期アロヨ大統領がテレビで、
日本で出稼ぎする同胞を"フィリピンの恥"と言い放った。
結果、年間8万人も来日していたフィリピーナタレントたちが路頭に迷うこととなった。
この本が発行されたのは2007年3月。
締め付けが厳しくなってから2年後だ。
著者は84日にわたって現地で取材し、
数多くの元タレントにインタビューをした。
そのうちの8例が掲載されている。
薄給に堪えながら地道にカラオケで働く子。
(日本のフィリピンパブのようなお店を現地では「カラオケ」と呼ぶ。)
日本人のパトロンを手玉に取って充実した日々をおくる子。
幸福な結婚に向かいつつある子。
売春婦になった子。
様々なケースが載っている。
状況は異なるが、共通点が一つだけある。
それは、日本での生活を振り返ってどう思うか?
という問いに、口を揃えて
「楽しかった。できるならまた行きたい。」
と答えている点だ。
日本の最低賃金未満であろうと、
彼女らにとっては高給取りだったのだ。
フィリピンの大卒の初任給が一万ペソ(2万円)だから、
月に5万も貰えれば御の字だった。
労働条件もフィリピンに比べれば天国だった。
フィリピンについてごくわずかの知識しか持ち合わせていない僕が
同情してああだこうだ言うのはとんだお節介だったと
この本を読んで気付いた。
アロヨ前大統領は選挙法違反で今裁判中だが、
自分の政策が、貧しい人をさらに苦しめる結果にならなかったか、
ふと脳裏によぎることはないのだろうか?
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