キューピーヘアーのたらたら日記

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『沈黙』 遠藤周作

2016-12-22 04:17:25 | 
マーチン・スコセッシ監督により映画化されたと知ったので読んでみた。

島原の乱後の日本に潜入したポルトガル人宣教師が

様々な拷問にあい、ついに棄教するというお話。


だめだ、だめだ、こんな小説う~~~~~

信仰の奥深さについて、これっぽちも書かれていない。

この小説の「神」は沈黙するばかりで何も行わない。なにも語らない。

こんな神様なんてあるか?

信者がいっぱいいるのはどうしてか?

遠藤周作にとっての神は、

「沈黙」してるばかりのでくの坊だったのか?


「魂」というのは、まだ自然科学で解明されていない。

その魂を超自然的な方法で救済するのが「宗教」だ。

たとえば、キリスト教だと、

主イエスは十字架につけられて死に、

3日後に復活したのだ。

死んだ人間が生き返ったという奇跡によりキリスト教が誕生したのだ。

全てのキリスト教信者はこの事実を信条とすることによって

一つに結ばれている。

信じない者は異端として排除される。


一体全体、自然科学により解明されたものってのは、

我々の住む世界のごく一部にすぎないんだ、、、ってことを認識しないといけない。

今んとこ、この不思議な世界と我々の関係を調整するのは「宗教」しかないんだぞ。


この小説を読むと無宗教の人が書いた小説のようだ。

「神様が何もしないのは、現代に生きる日本人の一般常識なんだよ」

と語っているようで不快だ。

遠藤周作がまだ生きていたのなら聞きたい。

何があなたをキリスト教と結びつけているのですか?

神様がほんとに「沈黙」してばかりいるのなら、

棄教するのはあなたじゃないですか???と。



信仰生活の喜びについて書かれた本を僕はいま読みたい。

でも、その種の喜びって、言葉にすると消えちゃうもんだ、

ってことも僕は知ってる。



信仰は実践。

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