おかしな人

今日、午前中で仕事を終え家に帰ると、

家の前に一台の車が停まっていた。


誰だろう？と思っていると

中から昔近所に住んでいたKおばさんと

その息子さんが出てきた。



「お母さんは元気？」

と聞くので

「元気にしてます」

と答えると

会わせてくれと言う。



「デイサービスに行ってるんですが」

と断ったつもりだったが、

デイサービスまで案内してくれと言う。

「アルツハイマーになって10年になるんで覚えていないと思いますよ。」

とも言ったが、

どうしても会いたいと言う。



なんとなく迷惑な話だと思ったが、

もしかするとKさんは癌かなんかで余命いくばくもなく、

いまのうちにお世話になった人たちに挨拶をしておきたい

とか思ってる、

って可能性もあるなあ

とか考えOKした。





息子さんの運転する車に同乗し

デイに行くと

母は食事中だった。




職員さんにお願いして、

入口のガラス張りのドア越しに面会させてもらった。






母はやはり誰かわからなかった。







帰りの車のなかでKさんは



「もうすっかりおかしくなって、、、、、、

私もいずれああなるんやわ。」








はあ？



家族のいるとこで言いますか？





おかしくなった


ってなんやねん。







母は何一つおかしいとこなんてないのです。



ちょっとアルツハイマーで脳細胞が委縮してるだけや。



おかしいときは笑うし、


不愉快なときは怒るし、


泣いてる人を見ると可哀そうと言う。



優しいし


思いやりのある人間だ。





ぜんぜんおかしくなんかない！！！！！！








おかしいのはあなたの非常識な人間性です！！！！！