キューピーヘアーのたらたら日記

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『風の歌を聴け』 村上春樹

2018-03-20 16:14:15 | 
僕も来年は還暦。

読書に関しては、今まで前しか見てこなかったが、

そろそろ振り返りをしようか、って思ってる。

若い頃読んで感銘を受けた本、影響を受けた本をもう一度読んで、

それが何を意味していたのか、検証してみようと思う。

楽しい老後の幕開きだ。


とゆうわけで、『風の歌を聴け』なのである。

読んだのは23才頃だったと記憶している。

とても影響を受けた。

その後、僕の書く文章がすべて村上春樹調になったくらい。

いま読んでも、やっぱりカッコいい。

素敵だ。

この小説があったからこそ、その後の春樹作品が生まれた。

平凡な育ちの僕には決して真似のできない抽斗の華麗さは

この処女作からだった。

そして巧みな演出。

すぐ親密になれる女の子たち。

BGMの音楽。

僕の青春のカプセルが弾けてよみがえる。

ほら、まだ君は若い

と春樹さんが励ましてくれる。







当時の文壇には受け入れてもらえなかったこの作品。

芥川賞の選考会で、瀧井孝作が

「外国の翻訳小説の読み過ぎで書いたような、

ハイカラなバタくさい作」

と酷評した。


年寄りにはわからない。

新しい船には新しい水夫が乗り込むものさ。

僕たちの村上春樹の時代の始まりでした。


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