キューピーヘアーのたらたら日記

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幸せのちから

2007-08-10 22:16:07 | さ行の映画
原題は"The PURSUIT of HAPPYNESS"(幸福の追求)。

"HAPPINESS"が"HAPPYNESS"となっているのは、主人公(ウィル・スミス)

の息子の通う保育園の廊下の壁にそう落書きされていたから。

"PURSUIT OF HAPPINESS"という言葉はジェファーソンという人が書いた

独立宣言だか何だかに出てくるのだそうだ。

日本国憲法にも出てくる。社会福祉の入門で必ず習う。

第13条がそうだ。

【個人の尊重・幸福追求権・公共の福祉】

すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他国政の上で、最大の尊重を必要とする。

幸福を追求する権利が認められているのは当然のことじゃないか、

と皆さんは思われることだろう。


今ここに、ひとりの障害者がいます。彼は働いていません。

彼の収入は月6万円余りの障害者年金だけです。

彼は家計を遣り繰りするため、今日のお昼はスーパーで一個95円の

日清UFOですませました。昨日はカレーヌードルでした。

一昨日はワカメラーメンでした。

もはや彼は、うまいなどと思って食っているのではありません。

ただ、定期的に訪れる食欲という波をやりすごすために、

カップにお湯を注ぐのです。


いったい、あなたはこーゆー状況をどう思われるのでしょうか?

「福祉の世話になっているのだから、UFOが食えるだけでもありがたいと思え。

 最近はワーキングプアといって、働いている健常者でさえ

 カップヌードルしか食えないんだぞっ!」

と、おっしゃるのでしょうか?

とするなら、憲法13条は

「勝ち組の健常者のみ幸福を追求する権利がある」

と、書き換えねばなりません。



さて、映画の話ですが、主人公はあわやホームレスになりかけながらも、

証券会社の面接を受け、半年間の研修の後、

20人のうちたった一人だけが正社員になれるという難関を見事突破して、

ハッピーエンドで終わります。

しかし、その陰には、半年間のただ働きの後、路頭に迷った19人がいるのです。


何でもかんでもアメリカの真似ですますのはやめましょう。

忙しく動かしてるその手をちょっとだけ休めて、

自分の周りの人達が本当に幸せかどうか、見渡してみましょう。

そして、幸福を追求することさえ許されない現状に甘んじている、

声の小さな少数派がいることに思いを馳せてみましょう。

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2 コメント

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こんにちは♪ (ミチ)
2007-08-11 08:05:53
たしかに感動物語だったんですけど、どこか素直に見ることのできない自分がいました。
女性目線としては、妻の立場が気になってしまって・・・。
子供のことを第一に考えたら彼の行動は自己中のような気もしました。
成功後は妻を呼び寄せたんでしょうか。
それもまた気になるところです。
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ミチさん♪ (キューピー)
2007-08-12 07:49:02
ちょっとこの奥さん、冷たかったような。
だって、夫が苦しい時ほど陰でそれを支えるのが妻ってもんでしょう?
あれ?考え方、古い?
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