仏教について思う

父が亡くなったとき親戚の人から

お墓を移した方がいいよ

と言われた。


長い間墓参りをしたことがなくて気づかなかったのだが、

うちのお墓のある区画から次々にお墓が移転し、

地上げ中の土地のように

20坪ほどのその区画のお墓は

うちともう一軒だけになっていた。

お寺がそこに何かを建てたくてそれとなく移転をうながしているのか

とも思えた。


もし僕が普通の勤め人で人並みの収入があったなら

ためらわずお墓を移転しただろう。

でも、僕は障害者でまともに働けず、

お財布はいつもピーピーで貯金なんてない。

お墓の移転には200万かかると聞いた。

お寺から直接移してほしいと頼まれたわけでもないのに

自主的に200万も払ってお墓を移転する気にはなれない。


納骨のとき、母が住職にお墓は移さなくてはならないのか

聞いたが

今のところにいてくれればいいですよ

という返事だった。

それで我が家のお墓はそのままになっている。







ちょっと前まで

旧統一教会の問題がマスコミをにぎわしていた。

内容を知るにつれ

だんだんと仏教も統一教会も同じ穴のムジナではないか

と思えてきた。


そんなことをしていると地獄に落ちる

とか

お金を出せば極楽にいけるだとか。


うちのお寺は定期的に会報を送ってくるのだが

「30万円払えば先祖の戒名にも院号をつけなおしてあげますよ」

というチラシが入っていたことがある。

若い住職だからそんな目先の金儲けに心が動くのだろう。


確かに昔は生きるのがとても厳しかったから

宗教による救済は必要だった。


それで

我々日本人は先祖代々仏教にマインドコントロール

されてきたのではないだろか？





僕に関しては、

もう宗教がなくても幸せだ。


64年生きてきて

仏さまにも幽霊にも会ったことがない。



母が亡くなって納骨をすませたら、

もうお寺との付き合いは切ってもいいと思っている。



それでも何も困らないと思う。








生きてる間が花。




死ねばおわり。