辻原登さんは和歌山県熊野のご出身で、
本人曰く口から先に生まれてきたような子供だったのだそうな。
小学生の頃には自作自演の紙芝居を友人達に読み聞かせ、
中学生になると、こんな田舎にこもってられるか、と和歌山市に下宿し越境通学したのだそうな。
なんと、作家になる意志を固めたのが12~13才の頃だというのだから驚きだ。
高校はさらに越境し大阪の学校に進む。
卒業後上京し、10年間放浪生活(文学修行)を送っていたのだという。
30才のときに貿易商社に初就職した。
ある日社長に呼ばれ、「うちは小説を書くような人間はいらないからな。」
と言われた。
辻原氏は躊躇なく「書きません。」と即答した。
本人曰く、「だって黙ってればそんなのわかんないもん。」だそうである。
以来14年間サラリーマンをしながら隠れて小説を書き続け、
45才の時に『村の名前』で見事芥川賞をGETした。
くだんの社長は、
「実は小説を書き続けているのは知っていた。」
と盛大にお祝いしてくれたのだそうな。
さて、この『発熱』という小説なんですけど、
つまんないんだよなあ…実に。
通俗的すぎるというか何と言うか。
作家自身は物語を面白くしようと頑張ってるんだと思うが、
こんなの読んでるよりは、『24』や『プリズン・ブレイク』といった
TVドラマを観て過ごした方がまだまし。
どのへんが酷いかってゆーと、ストーリーが紋切り型で、やたら偶然が多すぎます!!!
主人公:龍は私生児で、母親を幼い頃になくし、
暴走族をやっていた頃に殺人罪で少年院行き。
そんな龍を助けたのが母親の友人の綾。
龍をカナダの高校に通わせ、自分は姿を隠しながら援助を続ける。
その後龍はめでたく東大の法学部を卒業。
外資系の証券会社に就職し、ウォール街でトレーダーとして頭角を現す。
そんな龍に日本の「国際戦略研究所」の呉という男からお誘いが。
旧態依然とした腐りきった日本の権力システムを改革するためには、
日本という国を一度アングロサクソンに売ってしまうしかないんだ、
という誘いに龍は乗る。
そして、ニューヨークから東京に向かう飛行機の中で、
龍は暴走族仲間の元カノ:風子と偶然再会する。
その時の風子の連れが、偶然呉のライバル穴吹で
穴吹の黒幕が偶然昔龍の母親を囲っていた男:伯井で、
龍の母親を捨てた後、綾を囲い、
綾はある事件の後、身を隠し実は呉の黒幕:蘭村の所に身を寄せている、
とゆー、
日本はそんなにちっちゃい村かよ
みたいな…。
それに、龍が自分の母親と同じ年代の綾(60才近いんですよ~)へ思いを募らせ、
最後には結ばれるという展開も、ちい~っとも感情移入できなかった。
この作品、スタンダールへのオマージュなんだそうだが、
僕が学生の頃読んだ『赤と黒』は、もっと面白かった記憶が…。
本人曰く口から先に生まれてきたような子供だったのだそうな。
小学生の頃には自作自演の紙芝居を友人達に読み聞かせ、
中学生になると、こんな田舎にこもってられるか、と和歌山市に下宿し越境通学したのだそうな。
なんと、作家になる意志を固めたのが12~13才の頃だというのだから驚きだ。
高校はさらに越境し大阪の学校に進む。
卒業後上京し、10年間放浪生活(文学修行)を送っていたのだという。
30才のときに貿易商社に初就職した。
ある日社長に呼ばれ、「うちは小説を書くような人間はいらないからな。」
と言われた。
辻原氏は躊躇なく「書きません。」と即答した。
本人曰く、「だって黙ってればそんなのわかんないもん。」だそうである。
以来14年間サラリーマンをしながら隠れて小説を書き続け、
45才の時に『村の名前』で見事芥川賞をGETした。
くだんの社長は、
「実は小説を書き続けているのは知っていた。」
と盛大にお祝いしてくれたのだそうな。
さて、この『発熱』という小説なんですけど、
つまんないんだよなあ…実に。
通俗的すぎるというか何と言うか。
作家自身は物語を面白くしようと頑張ってるんだと思うが、
こんなの読んでるよりは、『24』や『プリズン・ブレイク』といった
TVドラマを観て過ごした方がまだまし。
どのへんが酷いかってゆーと、ストーリーが紋切り型で、やたら偶然が多すぎます!!!
主人公:龍は私生児で、母親を幼い頃になくし、
暴走族をやっていた頃に殺人罪で少年院行き。
そんな龍を助けたのが母親の友人の綾。
龍をカナダの高校に通わせ、自分は姿を隠しながら援助を続ける。
その後龍はめでたく東大の法学部を卒業。
外資系の証券会社に就職し、ウォール街でトレーダーとして頭角を現す。
そんな龍に日本の「国際戦略研究所」の呉という男からお誘いが。
旧態依然とした腐りきった日本の権力システムを改革するためには、
日本という国を一度アングロサクソンに売ってしまうしかないんだ、
という誘いに龍は乗る。
そして、ニューヨークから東京に向かう飛行機の中で、
龍は暴走族仲間の元カノ:風子と偶然再会する。
その時の風子の連れが、偶然呉のライバル穴吹で
穴吹の黒幕が偶然昔龍の母親を囲っていた男:伯井で、
龍の母親を捨てた後、綾を囲い、
綾はある事件の後、身を隠し実は呉の黒幕:蘭村の所に身を寄せている、
とゆー、
日本はそんなにちっちゃい村かよ
みたいな…。
それに、龍が自分の母親と同じ年代の綾(60才近いんですよ~)へ思いを募らせ、
最後には結ばれるという展開も、ちい~っとも感情移入できなかった。
この作品、スタンダールへのオマージュなんだそうだが、
僕が学生の頃読んだ『赤と黒』は、もっと面白かった記憶が…。
お気に召していただいて光栄です。
ところで、そんな絵文字、どこにあるんです?
あ、リスト5にあった。
不勉強をお詫びします。
何やらコーヒーカップから3本の毛が生えてるような…鏡で見るおのれの頭のようにも……