ちびたの日常

のんびり息子と猫たち&イギリス人ハニスケと

戦う6歳

2007-10-24 | 子育て日記
一人息子はもうあっという間に小学生になった。私が一人になった時まだ7ヶ月だった。
最近では児童クラブから歩いて帰るようになり、一緒に帰っているお姉ちゃんと途中で別れるとそこから一人で帰ってくる。それから私が家に帰ってくるまで留守番をしている。
かなり用心深くて私以外の人間には居留守を使う。
うちへ帰り着くと私のパソコンを使って私の会社のパソコンと携帯に無事の確認メールを送ってくる。
だいたい「おかあさんまだ?」という内容だ。
冷蔵庫にあるジュースを飲んで、パソコンで子供向けの通信教育システムで遊んでいるかNHKなどの子供番組を見ているパターンがほとんどで、宿題は児童クラブにいる間にやってしまっている。
赤ちゃんのような顔のわりに妙に聞き分けがいい子だが、その事が逆に気になる。やせ我慢じゃないか。と心配になって同じことを何度も確認したくなることがある。
今日また児童クラブから歩いて帰る日が増えた。(普通は車で迎えにいく)それが本人は本当に望んでいるのか心配になった。
最近では夕方くらくなるのが早いし、クラブにいれば先生もいて私が迎えにくる。だから何度も「迎えにいこうか?」と聞いた。
でも、「一人で帰るって決めたから歩いて帰るの。」と言いきられた。
それでも私はやせ我慢しているんじゃないかと気になる。
夜仕事をしていて、静かだなと思ってソファを見ると息子は眠っていた。
それをちゃんと寝かせるために抱き上げると一瞬起きて「今何時?」といった。「10時」になるよ。と言うとまた寝てしまった。この子は一日何回も「今何時?」と聞く。自然と時計を見て時間を待つ生活をしているのだろうかとまた気になりだす。
寝顔を見ていると、学校から帰ってくる息子。お兄ちゃんたちに混ざって登校する息子。学校で勉強している息子。などいろんな姿を想像した。黄色の帽子をかぶって一人で学校から帰ってくるのかと思うと家で待っていてあげれたらどんなにいいだろうと思っていた。
生まれてからまだ約6年と9ヶ月で、この子は必死に生きている。
私のことを思い大した不満も言わずに。私はこの6歳児の強さと優しさに感動してしまう。
私の息子だからよく見えるというものじゃない。むしろまだまだ赤ちゃんのように見えるのだ。よその子供より幼いと思えるのだ。自分の子供だから不安にもなることがある。
でも子供は私をいつのまにか「お母さん頑張らなくていいよ。ちゃんとできなくてもいいんだよ。」というようにこんな私を堂々と自慢してくれる。
私に説教をすることもある。愛情を与えていたようで、実は受けていたのは私だったかもしれない。6歳の今よりもっと前から、お腹にいた頃からその存在だけで私はこの子に守ってもらっていたかもしれない。
こんなに小さいからだでもその生き様に勇気をもらう。6歳の生き様に私は自分の未熟で弱虫な部分を見つけてしまう。
私はそんなことを考えていることなどおくびにも出さずに 明日の朝になれば「早く着替えなさい。」などと母親の権限をフルに使うだろう。
そして学校へ登校していく後ろ姿と見送りながら心の中で「お前も頑張れ。お母さんも頑張るからね。」と思うだろう。
コメント (1)
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