ちびたの日常

のんびり息子と猫たち&イギリス人ハニスケと

星の子

2007-12-31 | 子育て日記
私の子供が2歳くらいの頃、私に「お母さんが泣いたから、こうちゃんは星の世界へ帰れなかったんだよ」と言ったことがあります。
詳しく聞くと「おじいさんがこっちへ帰って来なさいと言ったんだよ。でもお母さんが病院みたいなところで女の人の手を握って ごめんなさい ごめんなさい と言って泣いてるからこうちゃんは行けなかったんだよ。」と言うのです。
この子が生まれてからそういうスチュエーションはありません。
でも生まれる前にはあります。
この子を流産しかけた日です。
私はそのとき自宅で魚の水槽を掃除しようと水を出していました。その後下腹に変な感触がしたなと思っていると出血し始めました。
私はすぐに母に連絡して 病院へ行きました。
「このままだと流産する」と言われすぐ処置が行なわれました。
駆けつけた母と夫に「ごめんなさい」と言うと何も言わずに不安そうな目で見ていました。
婦長さんが来て「大切な時期なんだからお母さんがしっかりしないと。」と言われました。その婦長さんの顔を見ていると涙が出て来て「ごめんなさい。私が大丈夫だろうと思っていたばっかりに。ごめんなさい。ごめんなさい。」と手を握りながら謝りました。
そのとき子供はお腹の中で4ヶ月でした。
お腹の子供はお母さんの目を通して景色が映像として脳に映ることがあると聞いたことがあります。
お腹の中でまだやっと耳ができた頃くらいに私の「ごめんなさい」と言う声を聞き、私の目を使って外で何が起こったのか見ていたのかもしれません。
でも「おじいさんがおいでというのに 星の世界へ行けなかった。」
と言うのは何だったのかわかりませんが、友人は私の子のことを「星の子」と言います。
きっと誰の子供も星の子なのでしょう。外の世界のことなんてお見通しなのかもしれません。
私の子供は今でも私を助けようとしてくれます。お腹にいる時から気をもんでもらっていたんでしょう。
それにしてもあのとき、私が「ごめんなさい」と言って反省しなければ子供は生まれてこなかったのですかねぇ。親になるということを試された試験みたいで怖いですね。
コメント
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