ちびたの日常

のんびり息子と猫たち&イギリス人ハニスケと

泣けてきました

2010-02-11 | 私の愛する仲間たち
私が20代のころイスライエル人の友達が5人くらいいて、よく家でパーティーをしたりボーリングに行ったり飲みに行ったりしてました。

私はレバーが大嫌いで、それを知ったマージーという子がカレー味の炒め物にして食べさせてくれました。

ほかにも誕生日に突然バラの花をくれたり、みんなでナンを焼いたり、家の大掃除を手伝ってくれたり…

本当に仲が良かった。

ある日一人の子が国に帰るからと涙を目に溜めて私に言いました。
私は「すぐまた会えるのでしょ」と聞くと「わからない。兵役だから」と言いました。
女性なのに兵役?
私は「ここにいればいいじゃん。日本にいたらいいでしょ。どうして?」とムキになりました。
彼女は「当たり前じゃないの。私たちの土地のためなのよ」と笑いました。

それからしばらくして、彼女の彼氏だった人が彼女が戦火に巻き込まれたらしくて連絡が取れないことを教えてくれました。
1人、1人、みんな連絡が取れなくなりました。

どこかで生きてるかもしれない。ただ連絡が取れないだけで。


その後、私はニュースで激しい銃撃があったことを見ました。
スナックで飲んでるときに「マージーは生きてるのかな」とママさんが言いました。
私は「どうして兵役なんてあるんだろう。なんでせっかく生まれて来たのに」と言いました。
すると、隣に座っていた学校の先生をしている人が「何いってんの!あの戦争は立派な歴史なんだよ」と言ったんです。

今思い出してもどうしてあの人に言い返さなかったのだろうと思います。

だって、私は友達だったんです。友達を連れて行かれてしまったんです。
歴史だったかもしれないけどそうじゃないんです。
友達を戦争に連れて行かれたんです。
私の年代でそんな経験してる日本人ってそんなに多くないと思います。

今日、ケーブルテレビでパレスチナのことを取り上げているドラマがあってそれを見ていると あの日「立派な歴史」と言われたときのことを思い出して泣けてきました。
コメント (3)
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