結成しただけで立て続けにオファーが来てくれるなんて、こんなバンドは初めてだ。
断ってばかりいる。
そのくせみんな「音楽とは楽しむもの。目立ちたがり屋じゃない」みたいな考えがあって、のんびりしている。
6月のライブはイタリアンレストランだ。
前座だけどうれしい。しかも全曲好きな曲ってのがいい。
前のバンドは好きになれなくて困ったから。
昨日の夜、友達が遅くに電話してきて「6月なんかやるの?連絡が来たんだけど」と言われてライブの話しをしたら「あんたは結成する前からオファーが来てたから予測の範囲じゃないの」と言われた。
私は歌わさせてくれるだけでよかったし、声をかけてくれた人たちもいい人ばかりで高いところからものを言うような人じゃなかったから、私のようにぺーぺーでもちゃんと合わせてくれた。
バンドを組むとき、FMの知り合いがなぜだか喜んでくれていた。
今回の前座を務めることになったのも、彼が私たちをと言ったのだそうだ。
てっきり知り合いのDJやコーディネーターをしている人が言ったのだろうと思っていたのでちょっとびっくりだったけど、まったりやろうと思っているのにそうも言ってられないのだろうか。
確かに、土俵に上がれないのも辛い。だから声が掛かるように頑張りたい。
会社でトロンボーンをしている人が「俺が入る余地ないですか?」と聞いてきた。
昨夜はある人が1曲だけギターを弾こうかと声をかけてくれた話を聞いた。
バンドのメンバーとは探すのに苦労する。
なのに私たちは入れてくれと言われる。
これからももっと仲間を大事に隔たりを作らずに自分の立場を鼻にかけないようにやっていこうと思う。