私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

目は“赤加賀智”の如し

2017-06-25 07:32:04 | 日記

 オロチの目は<アカカガチ>の様だと書いてあります。「ホホズキ」の事です。現在我々が目にする「ホホズキ」は、誠に、まん丸く可愛らしい形をして、色もそんなに毒々しいほどの赤ではなく「恐ろしい」という形容には全く当てはまらない色ですが????でも、此処に出てくる「ホホズキ」は、ものすごく、毒々しいほど怪しげな様相を呈しているような書き方です。だから、「酸醤<ホウズキ>」でなく「加賀智<カガチ>」と云う字を使ったのだと思われます。
 そして、その「体」はと言うと

                          ”身一有八頭八尾”

 所謂、「頭が八つ、尾が八つ」のお化けのような形をしているのです。それだけげはありません。その体には「蘿<ツタ>」や「檜、榲」が生えているとあります。「榲」は「杉」です。大きさが想像できます。そこ辺りにある山や谷のような大きさです。海抜数百mもあるような山や谷を背負った超巨大なオロチなのです。なお、書紀には「松や柏」とありますが。その大きさから比較すると、古事記の杉や檜のほうが遥かに巨木で、しかも、その丈も長大です。その大きさは

                         “其長度谿八谷峡八尾而<ソノナガサ タニ ヤタニヲ ヤオヲ ワタリ>”

 です、八つの谷や尾根がその体に有るのです。想像してみてください、そんな大きなオロチが小さな人間の娘子を食べたくらいでどうなることもないと思えるのですが、一滴の血にすらなりません。それを毎年一人ずつなんてどうしようもないはずですがね。他の土地の勢力が、この出雲へ頻りに侵略した事を、間接的に言い表しているのではないかと思います。 

 それに付いては、又。私の新説をご紹介しますのでご期待下さい。


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