またまた、横道にそれます。稚媛のことはほっといて、今日の吉備津の美しさと云えば、やはり「桜」です。
染井吉野の花びらは、昨日今日の朝夕の寒さのためでしょうか、未だ、5分咲きにも至ってはいません。でも、神社の池に咲く「しだれ桜」は、例年と全く同じに、今を、「美しさは私だけだぞ」とでも言いたげに謳歌しており、誰がどう言おうと、満開なのです。吉備の中山から吹き下ろす柔らかな春風が引き起こす水面のさざ波の中には、桜の花びらは一ひらも見えません。そこはかとなく吹き渡る春風などどこ吹くかと、花びらは枝に春の風を笑うが如くに頑丈にくっついております。その代わりに、満開のしだれ桜が水面で絞り染めの花びらに変化して、空気と水との淡いえもいわれぬ現実とうつつとの対象を、ピカソの絵筆の如くに描き出しております。何処にもない吉備津だけにある自然の春がくれた贈り物です。明日か明後日が最高です。その最高の花見時、4月2日(土)に吉備津栄西茶会を、栄西生誕地で開きます。花見を兼ねて参加してみませんか。香を焚いて、お茶を飲むだけの会ですが、どうぞ。
大勢のご参加を願っております!!!!
その写真を。