ちょっと、又、話がそれます。
21代天皇雄略について少々説明を加えておきます。雄略と云えば、もう数十年も前だと思うのですが埼玉県の稲荷山古墳から出土した鉄剣に刻まれていた銘で有名になりました。
”獲加多支鹵”という5文字が書かれた鉄剣が出土したのです。この獲加多支鹵<ワカタケル>こそ雄略天皇です。その他、この<ワカタケル>という銘の刻まれている鉄剣は熊本県の江田船山古墳にもありました。このことから、此の天皇の時代に、倭の政権が関東地方から九州地方まで広がり、強力な中央集権の国家が出現したことが伺えます。その時代は西暦470年頃で、中国の宋書にある「倭の五王の一人武」の時代に当たります。そのような強大な国家を実現させた天皇ではありますが、大変な独裁者で、随分と阿漕な事もしたらしく、「大悪天皇」とも云われております。
この雄略天皇のについて、明日から、もう少し詳しく説明したいと思います。