私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

こんな珍しいものが・・・

2020-06-30 06:39:13 | 日記
 藤井俊先生の名著「吉備津神社」には、足利義満によって再建された応永三十三年(1426年)の正遷宮奉祝に関する資料も載っております。

    

 これを見ますと奉祝のための舞楽が奉納されたとあります。この資料に中の「舞楽」には

          左万歳楽  賀○ 凌王
          右延喜楽  地久 納曾利
          ・・・倶舎乱舞白拍子・・・
          太平楽
          狛桙
    
 という字が見え、その日に奉納された出し物ではないかと思いますが・・・

 このような歴史的に大変貴重な資料も沢山吉備津神社には残されているのです。ご参考にでもと思い、書いてみましたが・・・・
 なお、ここにある万歳楽・延喜楽などは厳島神社など全国で現在でも行われている「雅楽」



として演じられています。

御神事を・・・

2020-06-29 09:13:22 | 日記
 吉備津神社の御神事について、この「吉備津神社記」に書かれていても、今では廃れてしまい行われていない神事が沢山あります。「植松」「放生会」という神事もそうですが、その中で今でもあってほしいと思われる神事の一つに
  「一月三日には神楽殿にて、神楽を奏したりき、此の時には、社人も亦参集して、神酒をささげて、左の神楽歌を謡ひきたりき。・・・」
が行われたのだそうですが、
  「その歌曲は神楽座の秘密に属し、一子相伝として他人に伝へざりしが故に、今は氓びて、全くこれを知るものなし。」
 と書かれています。何時頃から、どのような歌舞か披露されたのか、残念なことですが、今では誰も知る由にも有らずとのことです。
 ただ、藤井俊先生の著書「吉備津神社」の中に、次のような写真があり、何時頃のものかわ不明ですが、その吉備津神社の舞楽の一端を垣間見ることができるのみです。

             その写真をどうぞ!!!!!


        
               

「ずっと「アマエビ」と思っていた」という記事が・・

2020-06-28 10:22:43 | 日記
 昨日の朝刊にこんなコラムが新聞の片隅に出ておりました。何気なく目を通すだけの記事でした。
 「アマエビ???」そんなものは地元瀬戸内の海でもよく獲れ、何時も安価な魚ですから、昨夜も酒の肴にして頂いたものです。そんな思いでその記事を読んでみると筆者が「アマビエ」を「アマエビ」と勘違いして思っていたというのです。
 「まあそんなものかと」気にも懸けないで読み過ごしておりました。そんな新聞を読んだ後、何気なく今朝の新聞広告にも目を通します。沢山ある広告の中に、ご近所にある酒屋さんからの広告もあります。新酒の広告です。それも何気なく目を通したのですが。そこにおもしろい変わった名の酒が出ているいるではありませんか。
               ”アマビエ”
               ”アマヒコ”
 という名の新酒です。ご丁寧に絵まで酒瓶に張り付けてあります。

          

 この説明を見ると、このアマビエの絵を持っていると、今、流行のコロナのような得体のしれない病気でも防ぐことが出来ると言い伝えられている、江戸の末期に肥後の海に表れた怪物の絵だというのです。その広告文に触発されて、今まで全然知らなかった「アマビエ」を意識して,「アマビコ」と一緒に私の持っている本の中にもしかしたらと思って調べてみましたが・・・・・
 
 そんなこんなで今日は一日あっという間にこの「アマビエ」と一緒に過ぎて行きました。
         またまた、へんてこりんな文章をお目に曝らしてしまい申し訳なく思っております。

今年最後の花菖蒲を・・・

2020-06-27 06:34:25 | 日記
 私の畑で5月の初めから咲きだした今年の花菖蒲の花が梅雨空に最後の優雅な姿を見せてくれましたので、家に飾り、写真に撮ってみました。画家の筆では決して描き出せない紫の深い気品ある「大王」という品種の花です。

               

  花って本当に人の心を癒してくれますよね。特に今年はコロナ禍の自粛自粛の大騒動でしたが、2か月の長きに渡って私の家族の心の支えとなった大きな大きな宝物でした。
   花って本当にいいもんですね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

・・・うえなるこしきのうちに米ふりちらせば、なりとどろくおとす。・・・・

2020-06-26 10:27:23 | 日記
吉備津神社の御神事について春秋の大祭が今の一番大きいお祭りですが、この神社記によると昔は沢山なお祭り、例えば「植松」「御誕辰祭」「大祓」「放生会」などがなされていたと記されていますが、現在一般に随時になされているのが「お竈殿」の神事です。それをここではご紹介します。このお祭りの起源は正月に行われる
       「鎮座会<ミマシマツリ>」
です。この会は、現在は誰でも一般の人が自由に祈誓してもらうことができるようになっております。この会についてここでは「藤井高尚」の「松の落葉」の文章をそのまま載せております。それを

 "・・・もうで来て、かねて、その事かたらふわが神のみた人によりていへば、いざなひて広前にまひり、ことのよし申し、かへさに竈殿にいりてもろともにをがむ、此処にかなへかかれるかまふたつ並びあり、西なるはみけたくかま、東なるはなるかまなり。あそめといふおうな、ふたりいでて、ひとりは東のかまにて、かれたる松葉たく、今ひとりは、そのかなへによりて、うえなるこしきのうちに米ふりちらせば、なりとどろくおとす。・・・・”

 と、詳しくその神事の有様を書き綴っています。所謂、「吉備津神社の鳴釜神事」そのもので、今でも江戸末期に書かれた高尚の言葉と何一つ変わらず続いて行われている神事なのです。