さきのG20が中国の「杭州」で開かれたという報道を見て、隣町の「蘇州」についてを書いてみたのですが、その元になった「杭州」に、世界遺産でもある「西湖」も有り、少々興味がわいてきたので調べてみました。そうすると、この湖は、私が、以前取り上げたあの中国の四大美女の一人あの「西施」と深いかかわりのあるのだそうです。
それが宋の蘇軾<ソショク>が詠んだ詩にあります。
”水光瀲灔晴方好
山色空濛雨亦奇
欲把西湖比西子
淡粧濃抹総相宜”
西子<セイシ>とは、あの美女「西施」のことです。この詩の意味は、晴れも好し、雨も又奇し。この西湖の美しさは、西施の美しさと優劣をつけがたいほど、もどちらとも、総てに於いても実に美しい。と云う意味になるのだそうです。西湖の美しさを西施にたとえて天下一品の実に素晴らしい美しさだと讃えているのです
この西湖の美しさを詠みこんだ蘇東坡の詩を元にして、あの松尾芭蕉も、「奥の細道」で、日本の「象潟」の美しさを西湖の美しさと同じぐらい美しいものとして捉え、それを直接に云うのではなく、西施を絡めて俳句に歌い込んだ名句なのです。
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