花火の賑やかさも落ち着き、屋台の人たちも暖簾を下ろしたり、後片付けをしている。
生暖かい風が吹いて、祭りのあとって、いつも切なくなってしまう。
ヨウコを探していると、サトルを見失ってしまった。
それにしても人が多すぎである。
駅の方に歩いていると、浴衣を着ている女の子二人いた。一人は、祭と書いてある団扇を帯にさしている。
後姿がヨウコに似ている。走って前に見に行く。
「おー。ヨウコじ . . . 本文を読む
祭り会場に着いたのはいいが、人が多くて、ヨシオと途中ではぐれてしまった。
先にヨウコを探しているのかもしれない。
【ここから先祭り会場入り口】という看板を通り、中に入ると、当たりくじや焼きそばなど屋台がずらっと並んでいて、プーンとたこ焼きのソースの焦げた匂いがしてきた。
ドーンドーンと海に近い奥の方で、花火が上がっている。
真下で見る花火は、迫力があり、綺麗だった。
ボーと夜空に咲く花 . . . 本文を読む