恋愛ブログ

世にも不思議な物語。
出会いの数だけドラマがある。
一日一話愛の短編物語。
〜ショートストーリー〜

9.蛍

2019年05月28日 | 若い恋
 営業の仕事の帰り、駅のホームで、ネクタイを緩め、電車を待っていると、一匹の蛍がやってきた。  近くにいた坊主の少年が、「あっ蛍だ!」と叫んで、手で捕まえようとしている。白線を飛び越えようとしたら、隣にいた母親が「危ないからやめとき。」と少年の腕を叩いた。  周りはすでに暗くなり、長椅子の所に止まり、蛍の光がチカッチカッと輝いている。  私は、一時蛍の光を追いかけるように見ていた。 . . . 本文を読む
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