「大好きです。付き合ってください。」私は、ベタな告白をした。何十回と言った言葉だ。ナオコは、好きな人がいるからと何度も断って来た。
三年間想っていたナオコから、ふられて一年くらい落ち込んでいた。そんな時になぐさめてくれたのが、同級生のサユリだった。
いつからか、サユリと付き合うようになった。
ある時、何の運命の巡り会わせなのか。サユリとショッピングに行ってて、たまたま、トイレの前でナオコに . . . 本文を読む
春一番の強い風が吹いている。この風が吹いたら、春になるのだろうか。
それにしても、温かくなったり、寒くなったりしている。こんな感じだと春という季節は訪れないのかと思う。
私はファミレスで彼女と話しをしていた。浮気がばれて、別れようという話になっていた。
一人暮らしの部屋に女を呼んだのが間違いだった。
彼女がベッドの上やトイレや台所など、くまなく探していて、やっと出たのが化粧水のビンと使い . . . 本文を読む
この気持ちは何年ぶりだろうか。
私が恋人になりたいと思う女の人が目の前にいる。私のすぐ隣にいる。彼女の顔を見ると、せつなくて、ただ胸が押し潰されるくらいに苦しくなる。
彼女は私の顔を見ると、すぐ笑う。私の顔がおかしいのか。恥しいのか。ただいつもクスクスと笑っている。
彼女の笑顔が素敵すぎて、私にはもったいない。
笑顔を見ていると、今日一日の嫌な出来事が吹き飛ぶ、永遠に見ていたいが、私が目 . . . 本文を読む
ナナコに告白をして、一週間が過ぎた。毎日顔を合わせているが、中々答えを聞き出せなかった。
ナナコも私と顔を合わせるのが辛そうだった。辛いなら答えてくれたらいいのに恥しいのだろうか。
今日、思いっきって聞くことにした。いつものように仕事が終わってから、玄関の前で待ち合わせをしていた。
「お疲れ様。この前の返事を聞きたいんだけど。」
「あれから色々と考えたんだけど、私達やっぱり友達でいましょ . . . 本文を読む
スズメの鳴き声が聞こえて来て、目が覚めた。周りを見渡すと、自分の家ではなさそうだった。手を伸ばして欠伸をしていると、布団の中からナナコが寝返りをうっていた。ナナコは、上半身下着姿でいた。私の方も上半身裸だという事が今になって分かった。
私は驚いてトイレに向かった。鏡を見るとひどい顔をしていた。昨日の記憶がまったくない。あれから、どうしたんだろう。
トイレの鏡に向かって考えていると、三人で居酒 . . . 本文を読む
何をしても彼女の事で頭が一杯だ。
本を読んでいる時も、映画を見ている時も、友達と遊んでいる時も、ご飯を食べている時も、トイレに行っている時も、彼女の姿を思い出して行動が出来なくなってしまう。
たえ間なくため息が口から出てくる。彼女の笑顔が目の前に現れ、何か囁いてため息と共に消えていく。
彼女の姿を思い出すと、せつなくて、苦しくて、わーと叫びたくなるような気持ちになってしまう。
本当に胸 . . . 本文を読む