キッチンの漫画の絵を描いている男の人がいるのだが、従業員の似顔絵を書いていて、驚くほど似ていて、面白かった。
私の同じ時間帯にバイトに入る少女漫画家の女の人と文句を言い合うのも楽しかった。映画の話しや女心や男心について語っていたような気がする。
昼は、高校の非常勤講師をして、夜は、ファミレスのバイトをしていて、精神的にも肉体的にもきつかったのだが、帰る時のそんな一時の時間、控え室でみんなと話 . . . 本文を読む
非常勤講師を辞めたくてしょうがなかった。
高校生からふられて、他の先生からも変な目で見られ、生徒の信頼も失っていた。好きな生徒との電話代が月に5万円もかかっていて、お金が底をついた。姉からも借金をしていて、大学の友達にも40万円ほど借りていた。
私は最悪な男だ。
大学の頃は、毎日の様にギャンブルにハマっていて、授業をサボり、むさぼるようにパチンコ、スロットをしていた。目の色も輝きを失い、不 . . . 本文を読む
もしも、あの時出会っていなければ、苦しまなくて済んだだろう。
もしも、あの時話さなければ、出会う事もなかっただろう。
もしも、生まれてなければ、出会う事も悲しむ事もなかっただろう。
出会いというモノは喜びや悲しみが混ざっているような気がする。好きになってもらいたいから、あの手この手でアピールをするのだ。誕生日に花をあげるのも記念日に指輪をあげるのも全て好かれたい為だけである。
私は仕事の . . . 本文を読む