30代半の中野一男は、天然の髪を肩まで伸ばし、人から聞かれたら「ドレッドをしている。」と答える様にしていた。
今まで、パーマをあてた事もなく、髪の先がクルクルと回ってて、ドレッドをしているように見えない事もなかった。
雨の日は、ドレッドどころではなく、アフロみたいに髪が爆発して、「キノコ爆弾みたい。」や「昔の井上揚水やつるべぇみたいだね。」等と笑われたりもする。
鏡で髪の毛を見れば、曇りと . . . 本文を読む
小学生の頃。真冬でも半袖、半ズボンで、頭は坊ちゃん刈りで、常に鼻水を垂らしている吉田くんがいた。
強烈なイメージとしては、男女関係なくカンチョウをしていた。両手をピストルのような形でくみ、女の子がスカートでもズボンでもお構いなしにカンチョウをして、「ウホッウホッ。」と笑って喜んでいた。
顔もどことなくゴリラに近いような顔をしていた。
ある時、渡り廊下で、サッカー部のクニオが窓越しに女の子と . . . 本文を読む