「えっと私どもは結婚を前提にお付き合いする人の為に出会いを提供している会社でして、お互いのデータを採取してですね。性格など合いそうな人と人とを結びつける。出会い系サイトみたいなグループです。ただ、これだけは分かってほしいのは、お互いが気に入る確立が98パーセントですよ。この前だって、貧乏な女性がいまして、何でもホストに金を使って、借金を返せなくてどうしようかと悩んでいました所、私どもが紹介した歯 . . . 本文を読む
幸一は、金が有り余っていた。
仕事が軌道に乗っていた。父が歯科医で私も歯科医になり患者も多かった。
金は、腐るほどあるのだが、ただ一つ難点をあげれば彼女がいなかった。周りは歯科助手など美人が多いが、どうせ金目当てだと思うとやる気がおきなかった。
そんなある時、BARで黒服の男と出会った。
私が飲んでいると、足音も立てずに近寄ってきて、「お一人ですか?」と聞いてきた。私は女性の事で苛立って . . . 本文を読む
男を騙すには相応しくない格好だと言われて、黒服の男から服を買ってもらった。
胸を強調している白のワンピースだった。黒の下着が透けていて、恥ずかしかったが、男を騙すには恥ずかしがってはいい仕事は出来ないと感じた。
ただ、騙す男が妖艶でしかも純な人が好きだという難しい情報が入ってきた。だから私は純で妖艶な服装を心がけないといけないのだ。
純のわりに胸を出すのはどうかと思った。
紺色のジーンズ . . . 本文を読む
順子は、お金がなかった。
ホストのケンジに時計や洋服、高級車を買ってあげたのが間違いだった。金融会社から500万円ほど借金をしていた。
利子が利子を産んで気づいたらあっと言う間に500万円になった。一日一日利息に追われる日々だ。
この多額の借金をどうしろというの。
季節は温かい春だというのに、財布の中は氷河期だった。
そんなある日、知り合いのBARで飲んでいた時に黒服の男と出会った。
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