14.午後の雨 2017年06月02日 | 雨の物語 もうすぐ3時間目の国語が始まる。 窓から、校庭の運動場を見るとどんよりとした薄暗い曇り空から雨が降っている。 まったく雨の日は嫌いだ。じめじめと蒸し暑くなり、サウナに入ったような感覚に陥る。 国語の児玉先生がドアをガラガラと入って来た。 「ハイ。今から授業を始めます。」細長い男の先生だ。 先生が黒板に問題を書いて、「誰か分かる人~」と聞いてきた。 みんな分からないから俯いているのを見 . . . 本文を読む