君はいったい誰なんだ。いつも隣にいる君の顔が見えない。
毎日見る夢をただひたすら嘆いていた。子供の頃に出会った人なのか。近所の人なのか。理想の人なのか。毎日決まって同じ夢を見る。
その夢は、遊園地で楽しそうに二人で遊んでいる。
彼女の顔は見えない。いつも覗こうとするとそこで目が覚めてしまうのだ。
だから、彼女の顔を見ないように心がける。彼女との一時の時間を楽しみたいからだ。
コーヒーカ . . . 本文を読む
「いらっしゃいませ」ガヤガヤとうるさい女の外国人が四人と男の日本人一人をつれてやってきた。
四人ともナイスバディで、アイラインが目立っていて、目が鋭い女の人だ。片言の日本語を話していた。
日本人の男は、いかにも金持ってます雰囲気をかもし出していた。手にはロレックスをはめていた。
外国人の一人が私を見ると投げキッスやアイラブユーを連発してきた。私は対応に困って、立ち止まった。
そんな事を繰 . . . 本文を読む
月曜日の朝の一時。
ファミレスはお客さんがまばらで静かだった。
もうすぐ先生がやってくる。六十歳のおじいさんで、ひげを生やしていて、いつも出会いの素晴らしさや愛の素晴らしさを語ってくれる元先生だ。
最近奥さんは病気で亡くなって、悲しみを酒で紛らわせているような感じだった。
酒を飲むと奥さんを思い出すから講演に熱が入るとの事だった。
週に一度先生がくるのをいつからか楽しみにしていた。
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