10.相合傘 2019年07月03日 | 雨の物語 学校がやっと終わり、帰ろうと思って、玄関に立って大粒の雨を見ていた。 目の前には、紫陽花が咲いていて、綺麗だなと見とれていると隣にクラス一の美女が佇んでいた。 私は、密かに片思いをしていた。 水色の制服は、他の女子が着ているとダサく見えるが、彼女が着ていると、まさに校庭に咲く一輪の紫陽花の様だった。 彼女が大きな目を丸くして、空から降っている大粒の雨を見て、「傘がないと帰れないなー。」と . . . 本文を読む