ケベックリタイヤ日記

ケベックでリタイア暮らし。ながらえば憂しとみた世も今は忘れた。毎日悦びの種をみつけてぽりぽりかじりたい。

パラダイムが変わる

2020-06-03 23:29:09 | ニュース
老人介護施設の人手不足は何年も前から問題になってたが今回の施設内クラスターは政府にとって次から次と対策を講じても解消できない難題だったが思い切った政策を打ち出した。それは介護職員のお給料を、急を要するために短縮した3ヶ月間の職業訓練期は週700ドル(日本円で6万円ぐらい)、以後年棒49000ドル(400万円ぐらい)に引き上げるもの。1万人の需要にすでに6万人の応募があり30代の仕事をなくしたコックさんも応募したとのことです。昨日の新聞ではエアカナダのパイロットが介護施設で働いてるとの記事もあり、彼はそのまま残るのだろうか。この賃上げにあちこちから文句が出てます。だったら私達のお給料もあげてよと。ルゴー首相はこう言いました。「どんな批判も受ける、が、もし自分の任期中、老人介護問題を解決したらそれだけでも自分は使命を全うしたと思う」と。ホロリとしました。政府レベルのみでなく老いて赤児になった親を自分の夢やいろいろなことを諦めてお世話をするかという問いかけに思えます。当市にね、病気持ちなのに働きながら老人施設にいるご両親に仕送りされてる方がいるんですよ。美人さんでお洒落さんで(ご本人曰く20年前の洋服とか)ちっともそう見えないのに淡々としてる。人って恵まれてるほど不満が出るのかも。私気をつけよう。



コロナパンデミー人間が生きてゆくために最低限必要なものは何かを浮き彫りにしたと社会学者でなくともわかります。食料、医療そしてネット。これまでのパラダイム、高学歴であればあるほどお給料が高いという歴史的パラダイムが変わるとのことです。これまでできれば避けたいと思っていた仕事、農業、介護などの重要性が増してゆくと。

介護施設で3年間ボランテイアしてた時、仲間と話してたんですよ。いくら仕事とはいえ献身的なハートないとできないよねー。時々プーンと廊下が臭うんです、おむつの取り替えが遅れてるんですね。また、会うたびにオシッコとかウンチとかいうお婆ちゃんがいました。これが毎日ですよ。私はルゴーの政策賛成です。これから年金が下がり、税金が上がるかも知れない。そうなったらと覚悟しなくちゃ。

ランチ: 作り置き冷凍ワンタンスープ。夫不在だとお料理する気減速。