ケベックリタイヤ日記

ケベックでリタイア暮らし。ながらえば憂しとみた世も今は忘れた。毎日悦びの種をみつけてぽりぽりかじりたい。

雪が降った

2023-11-10 20:21:20 | 暮す

最後のブログからはや1ヶ月が過ぎてた

短くともまめに書きたいと思いながら、

授業と宿題と仕事に追われる日々で、いつの間にか日が経っている。

前回のレポート試験を提出し、すぐ次のレポートに取り掛かってる。

前期試験で何が腹に染みたかというと、自分が考えていること、自分が感じていることなどなど、諸々の人間のあやなす心は

実は人種、国籍、性別問わず人類に共通しているということ。私は私であるけれど、また同時にあなたでもあると。

例えば、嫉妬と憎しみの感情は誰にもあること。その表現の違いはあるけれど。

レポートで、お能の鉄輪とラクロの小説(危険な関係)を比較した。

裏切られた女たちの悲しみに胸が痛む。

彼女たちの自分を裏切った男に対する恨みつらみ怨念は人類共通の感情、

けれども表現の仕方は日本では霊的復讐劇となり、フランスでは緻密に計画された心理劇となる。

アートセラピーのユング理論の適用で面白いと思ったのは、この人間のドロドロの感情を押し殺すことなく正当権を与えること。

悪にも善と同じ主張権を与えるということ。

これは面白かった。私たちはこの人間の暗い部分を否定し、悪者扱い、除け者扱いをするが、これらの声を聞くことの重要性を知らされた。

独裁者は殺害せずに生かしておき、なぜそうなったかを徹底的に探り出すべき、独裁者の無意識の声を引き出すべき、故に死刑に反対。ユングは社会が正常に機能してる時は精神病者と扱われる人間が、なぜ、国家全体を狂気にまで陥れるのか、独裁者のみならず大衆心理まで読み解いてゆく。

今回のレポート試験での一番の収穫は、これから私の読書のみならず音楽の聴き方も映画の見方も変わるだろうということ。

なぜ芸術が人の心を打つか、それはユングがいうところの無意識の構造、原型が現れているから。

レポートの序文で、文献から以下の言葉を引用した。

 ー ドラマは劇場にあるのではない、そこら辺にいる普通の人の心の中で起こっているのである。

さて、最終講義では時間内に短い童話を書き発表しなければならない。そんなー無理だよー。

そこで前もってテーマを予測し2編ぐらい準備しておこうかと思う。

しんどいけど面白い、これのみ。

では次回まで。

 

 

 

 

 


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