ケベックリタイヤ日記

ケベックでリタイア暮らし。ながらえば憂しとみた世も今は忘れた。毎日悦びの種をみつけてぽりぽりかじりたい。

2019-10-24 20:28:14 | 旅する
 発句せず柿に食らいつく嵯峨野かな

 昨夜1カ月の里帰りから戻る。水害の影響か飛行機は空いていて3シートに私一人だけ。仰向けに身体を3席分伸ばして7時間ほどぐっすり眠り、残りの5時間は映画二本観てるうちにあっという間にモントリオールに着いた。翌日、どれ家を片づけてと思っていたら早朝にレストランオーナーから電話があり直ぐ働いて欲しいとのこと。在庫が底をつく直前とのこと、古希もそう遠くない婆さんを雇っていただいてるという弱みからお土産を持って参上。5時まで仕事。終えてから即プールでひと泳ぎしたら疲れが吹っ飛んだ。明日も働く、木金土と8時間労働、時差ぼけから早く回復しそう。

 良い里帰りだった。色々あった。最後の一週間は旅に出て、東京ではお友達に会い、田舎でもそうだが里帰りのたび会ってくれる人がいる幸せをしみじみとありがたく感じた。
 
 今回の旅は長野の戸隠神社を予定していたが水害でホテル予約を直前にキャンセル。もし一日旅行日を早めていたら長野市に軟禁状態だったと思う。その代わりに東京滞在を延長した。嵯峨野2泊、明日香2泊、東京3泊。

 日本滞在中、正岡子規の文庫本をアマゾンで取り寄せ読みながら句作をと思っただけで、詠んだのは一句のみ。毎日片道45分かけて母がいる介護施設に運動がてら歩いて通い、あたかも母の遺品整理をするかのように廃棄業者を手配しあれこれ処分したり、東京や九州から来た姉妹と数日過ごしたり、甥の子供と遊んだり、親戚に会ったり、限界集落に住むお友達の家に泊まったりとあっという間に過ぎた。

 滞在中、皮ごと食べれる柿が美味しくて毎日のように食べた、一個100円ぐらいでどこでも手に入った。嵯峨野の落柿舎を訪れたとき、辺りに柿の木をたくさん目にした。そこでは俳句を詠み投句するようになっていたのでどれ一句と思い用意してある紙とペンで書いたが恥ずかしくて破いた。なにしろ柿にむしゃぶりついてる自分のいぎたない口元が浮かんだので。

 眠くなったのできょうはこれで。去年の里帰り旅行記も終えぬ間に今年の旅行記も半端で終わりそう。これでいいのだ。

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