プール

　立ち仕事終えてプールに飛び込むや

　仕事始めはおもったよりすんなりいった。知っているコックさんもまだ働いており、オーナーの家族とも久々の再開で古巣に戻ったような感じ。以前と較べたら待遇改善で、仕事着3枚支給（洗濯は家で）、休憩時間に飲み物とおやつ、昼食付になっていた。仕事も以前の半分の楽さ。なんでも労働基準監督署が厳しくなったとのこと、以前のブラック企業並みの待遇とは雲泥の差。理想としては週10時間働きたいが、20時間働いて欲しいと言われ、試しに今週20時間働いた。辛いと思うことなくこなせた。ほぼ毎日のようにプールで泳いでいたので肉体労働する体力がついていたのかもしれない。2日間は8－5時、1日は8－12時でちょうど20時間労働。非課税となります。

　コンゴからの留学生が二人アルバイトとして働いており、オーナーが、最初は黒人を雇いたくなかったけれど息子さんがチャンスを与えてみようということで雇ったら、真面目だし働き者だし、礼儀正しいで大満足とのこと。お客様が少ない時、私と一緒に働く女の子はラオス人。4人で休憩タイムにおしゃべりしてる姿はそのままアジアアフリカ会議。孫の年齢の子たちと一緒に働いてます。日本の友達の娘さんがこんなこと言ってました。60過ぎてもスーパーで働いてるみじめなおばちゃんになりたくないから私一杯働いて貯金してるの。はたからみたらみじめにみえるかもしれないけど、生活に張り合いがでできた。

　木曜日、定期的に遊びに来るようになった17才のダイアナが夏休みに入りアルバイトしたいと言う。けど、飲食関係は嫌、店員関係は嫌、あれも嫌、これも嫌、あんた何の仕事したいのと言うと図書館で働きたいだって。図書館ではたらくにはね、せめてコレージュの学生じゃないと無理よというと、じゃ今年はパスだって。小さい時から本の虫だったダイアナの物知りにはたじたじ、ああ言えばこう、こう言えばああと、あんたを教える先生もたまったもんじゃないわねと言うと、だって先生が間違ってるんだもん。口は達者だけど、日本語学ぶにしてもコツコツした努力する子じゃない。あのね、あんたみたいな子なんて言うか知ってる「スゲー頭いいけど、怠け者」っていうの。わかってるとのこと。でもふと思うのよ、彼女みたいな頭いい子が女王バチなら私は働きバチかなと。そして社会をコントロールするのは働きバチでなく強い頭脳蜂だと。