伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

田舎暮らしの日々とガーデニング 時々ニャンコと

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ジャコシカ29

2018-04-14 16:29:21 | ジャコシカ・・・小説
 セーラー服を着て鞄を持った千恵は、2人の会話を無視して割って入り、ペタリと母の隣に座っ

て言った。

 せわしなく話す間も、彼女は残りの茶をすすりながら、柱の時計を見ている。

 「お前、そんなことより早く行きなさい。汽車に遅れるしょ」

 トキも時計に眼をやり、いつもの通り末娘を急かし始める。

 「大丈夫、ね、お父さんその変な人、名は何て言うの」

 「聞いてどうする」

 「学校でその人のこと知っている人がいるかも知れない。だって、変な人って案外知られている

もんよ。既に挙動不審で人目に触れているかも知れないもの。私、やっぱり、吹雪になっているの

に峠越え止めないで歩き続ける人って変だと思うの」

 「お前も物見高い娘だね」

 トキは少こし苛立って娘を見た。

 「変かも知れないが、馬鹿には見えなかった。言葉遣いなんかお前より、よっぽどしっかりして

いる。まあ、言えば変人かも知れないかな」

 「うん、変人か、変人が野木小父さんの所にころがり込んだのね。私、なんか面白いわ」

 「馬鹿なこと言ってないで、本当に遅れるんだから」

 「はい、はい」

 千恵は残りの茶を一息に空けると立ち上がった。

 玄関の敷居の前で振り返って言った。

 「それで名前は?」

 「いいから行け」
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姉に似てきた

2018-04-14 15:38:30 | 家族
姉のこと
 声が姉に似ていると書いたら 姉のことを書きたくなった。 私は兄四人姉一人の末っ子である・・・既に兄三人は70代で 亡くなった。  8歳上の姉にはこれまでに随分......



 演芸(カラオケ)クラブに一年間入部して気がついたこと

 低音が姉の歌い方に似てきた

 私は昔から音質が高く姉は低かった。

 合唱部でもソプラノ 演歌も好きだったが

 自己流でキーを高くして唄い、味もそっけも無かった。

 ヤンチャな歌い方で・・・私は演歌に向いていない・・・と思っていた。


 が


 最近演歌の超上手い姉に似てきた・・・とテープを聴くたびに感じていた。


 にも長生大学の友達のNさんにも


 低音が響いて上手い・・・と言われるようになった。


 きょうだいだから声も似ているのでしょう

 演歌に自信が持てたこの頃であります。
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