敬語で部下を治めなさい
時に、職級は自分よりも低いが年上だったり、同年輩の部下を持つ場合がある。こういう時は互いに気難しい感情が生じやすく苦しく感じる時も多いはずだ。
もちろん相手のほうも、こちらに対することがそんなに楽なことばかりではない。同年輩である場合も、できるだけ1対1で話をする状況は避けたいものだが、年上ならば葛藤がもっと強くなるものだ。
大概、このような場合には上司側から先に私的なことと公的なことでの立場を変えようと提案するが、それも簡単ではない。いずれにしても公的な場である会社で過ごす時間が多いのに不自然で微妙な神経戦を避けることはできない。
この代表的な場合が上司として命令とか、指示を出す時だ。例をあげると、同じ課長でも自分よりも年が若いチェ課長には「チェ君、これ明日までに処理できるだろ。」と指示できるのに、ユン部長も、自分より年配のソ課長にそうはできない。
「ソ課長、これ、明日までに処理できますか。」
これまでは別に問題がないといっても、問題は相手のソ課長の立場だ。もし彼が何の不平も見せずに「はい、わかりました。」と答えることができる人ならばユン部長も少し気が楽だ。しかし、いつも指示するたびに彼は「はい。」と言ったのか言わないのか、大雑把にうなずいてしまう。こうなるとユン部長の立場としても指示を出すたびに何かソ課長にすまない感じがするしかない。
同年輩の場合は時によってもっと深刻な状況になることもある。
「人の前ではどうしようもないが私たちだけの時には互いに気楽に行こう。」
同年輩の部長と課長がこのように約束をして公的な場では礼儀正しく尊敬語を使い、酒の席では互いに名前を呼び合って上下の差なくして過ごそうと言った。そうしてみるとだんだん部下の前でも知らずに私的にやっていたくせが出始めた。
こうなるといつか必ず二人の間に葛藤が生じるはずだ。
このような場合にはどうするのが最も賢明な方法であろうか。
難しく考えることはない。二人の間に原則だけ正確に立てておけば葛藤の原因は少なくなる。
まず、部下が年上だとか、同年輩であっても互いに上手くやるためには、いつも敬語を使うことがいい。そして、上司は上司として部下に舞い例とか指示を出すことを当然なことと考えなければならない。指示することがあるならば明らかに指示して、その代わりに議論することがあるならば年長者としての意見を尊重してやり、他の職員の前で品位が傷つけられることがないように配慮しなさい。すなわち立ててやるところは立ててやれということだ。自分よりも職級が低い年長者とか同年輩に敬語を使うことは年の差を意識させなくしてやるだけでなく、両者の調和をなしてくれる役割をする。そして、一番重要なことはできるだけ上司の側から先に軽く言葉をかけるなど相手を気楽にしてやることだ。そうすれば相手も、ぎこちない気持ちがだんだん消えていくはずだ。
成功する職場人のエチケット15
1. 出退勤時に互いに挨拶をする。
2. 敬語を使う。
3. 上司、同僚の呼び方を統一する。
4. 呼んだら「はい。」と答えて、その人の方を見る。
5. いつも、沈着冷静に行動する。
6. いつも、身辺の整理整頓に注意する。
7. 雑談やくだらない話を慎む。
8. 上司の許可を受けて外出して帰って来たならば必ず報告する。
9. 事務室や廊下で訪問客、上司などに会ったならば軽く挨拶する。
10. 業務中の人に言葉をかける時は機会をうかがってかける。
11. 冗談とか下品な言葉を使わない。
12. 感謝、慰労の言葉をよく使う。
13. 服装は個性を生かすことと同時にチームワークを考えて
職場に合うものにする。
14.勤務中に個人的なことをしない。
15.私的な電話がかかってきたらできるだけ早く切る