
相手の重要性を刺激しなさい
自分の価値を正当に認められることは誰にでもうれしいことだ。褒められたら褒めてくれた人に好感を感じるようになることは自分の価値を認めてくれたことに対する答えだということができる。
アメリカの哲学者であり心理学者であるウィリアム ジェームスは「人間の根源を成すものは他の人に認められようとする願い」だと断言した。人類の文明も人間の認められようとする願いによって発展したということができる。
人間は誰でも周囲の人が自分の本当の価値をわかってくれることを願う。誰でも自分がこの社会で重要な存在だと思いたいという欲望がある。だから、ソンビ(学識が高く高潔な人)は自分を理解する人のために命を捧げるという言葉もあるほどだ。
「あの人は私の価値をわかっている。私の能力をこのように高く買ってくれる人は立派な人に間違いない。やっぱりすばらしい人だ。」
このように自分の価値を認められた人は相手の長点を高く評価することで、その喜びに変えようとする傾向がある。だから、相手に与えた評価は必ず自分に帰ってくるという事実を覚えておこう。
「このことは君でなければダメだ。他の人の力量では無理だ。どうだ、やってみるか。」
もし、上司からこのような要請があったならば、どんなに大変でも自分から進んで仕事を引き受けるはずだ。人の中には相手の劣等感を刺激することがその人の才能を奮起させる方法だと思っている人もいる。しかし、こんな考えはむしろ相手を挫折させる悪いけkkを招く点を知らなければならない。
才能と言うものは激励する中で花開くものだ。
グサッと欠点を指摘されてその欠点を直さなければダメだというような言葉を聞かされたら、気分が滅入って気後れして欠点を直す考えさえ消えることになる。
だから、有能な指導者は相手の短所を覆ってやる代わりにその人の価値を尊重してやり彼が持っている長点をより発展させてやることを知っている人だ。相手の価値を認めない態度は人を消極的にして結局無能者として転落させてしまう。
「君に任せれば安心だ。」
「君ならば問題ないはずだ。」
このような激励の言葉が人の心を動かす最も光る話術だという点を覚えて置きなさい。
相手を褒める方法
1. 誠実に褒める点を探す。
誠実だということは相手のあるがままの姿の中に
いい点を探し出すということだ。
2. 具体的に指摘して褒める。
ただ、「いい人だ。」「素敵。」と言ってはダメだ。
褒めるに値する具体的な事項を言わなければならない。
3. 人ではなく人がやったことを褒める。
こうすれば褒められた相手も慌てないで喜びも大きい。
4. 賛辞を口の外に出して言う。
言葉で人を褒めることは恥ずかしいことではない。
よい機会を捉えて必ず実行するようにする。