上司の隠れた接近に警戒しなさい
キム代理は部長と二人きりで昼ごはんを食べることになった。
「君だから話すのだが、、、」
食事の途中でしばし、周辺を探った部長が内々に話を始めた。
「ユン課長のことだが。調べてみるとちょっと思わしくないな。室長が言っていたのだが、最近上からも狙っているようだ。あの人どこか不透明なところがないか。」
キム代理は瞬間慌てるしかなかった。彼はユン課長に対して特別な感情を持ったことがなかった。部長がこのような話をする下心はなんだろうか。
「どうですかね。私はまだわかりません。」
部長ががっかりした顔で状態を収集し始めた。
「私が余計なことを言ったようだ。いずれにしても私は君だからそんな話をしたんだ。」
この時まで、キム代理は部長に対して悪い印象を持っていなかった。問題はその後だった。
今度も偶然に部長と昼ごはんを一緒に食べることになった。
「これは君にだけいう話だが、、、」
また、例の話だった。部長が今度する話はユン課長ではなく他の職員のひどい悪口だった。
キム代理はただそんな部長の態度に鳥肌が立った。
「忠告をしてやるとか、本人に直接言うかすることなのに、何でまた私に、、、」
こんなな思いがすると不愉快になって耐えられなかった。
「部長、私は思いのほか口が軽いです。ですから、部長も口に気をつけないとなりません。」
キム代理は不快感を抑えてあえて笑いながらこう言った。
その後から部長の態度は前にないぐらい冷たくなった。
大概この部長のように「君だからする話だが、、、」等々言って対話をするのが好きな人にはいくつかのパターンがある。
一つ目、自分の話に興味を持たせるために習慣的に「君だから話すんだが、、、。」を付けて言う人。
自分の話が相手にちゃんと理解されたかどうか確信を持つことができない人に、よく見ることができるくせだが、こんな言葉にはいちいち相手をする必要がない。
二つ目、人に対して不満が多く神経質な人。
こんな人は不満の当事者に直接ぶちまけることもするが、それだけでは満足できないとか、または自分の不満が正当だと思えないから第三者に悪口をぶちまけているのだ。
こんな人の前ではなるべく適当に距離を置いて、悪口に直接入り込まないように注意しなさい。
三つ目、ある意図をもって第三者に対する悪いうわさを広げようとする時、あなたを適任者として選んだのかもしれない。(必ずしもあなたでなくても彼が接触する対象はいくらでもいる。)
相手が、「君だから言うのだが、、、」と口を開くことは、あなたが自分と同じ側であることを内々に言っておいて、あなたに対する信頼度を強調することで共謀者となることを望んでいるのだ。そうしておいて問題が起こると「君がうわさを出したのか。」と追求するタイプだ。
4番目、暗行御使(朝鮮時代の隠密)型だが、主にある人に対する同僚とか部下の評判を聞くために誘導尋問する上司。
時に相手はその人の短所とか長所に対してよく知っていながらも、あなたを情報員として選ぶ場合もある。
このような場合、相手に被害を与えうる情報ならば「部長はどのように考えますか。」と質問することで上司の意中を把握した後に、適当にとぼけることが上策だ。反面、上司の意図が誰かを助けるとか長点を活用しようとすることならば、あなたが知っている通りに積極的に協力することが職場の同僚としての善行を施すことだ。
「君だから言うのだが、、、」と言う上司は
次の4つのうちひとつは必ず持っている人だ
1. 自分の話に興味を持たせるために習慣的に
「君だから言うんだけど、、」と言ってみせる性格
2. 人に対する不安が多く自分の考えどおりにならないと
すぐに怒る性格
3. ある意図で第三者に対する悪いうわさを広げようとする時
ある人に対する同僚とか部下の評判を聞くために誘導尋問する時