KIRAKUjin~ Let's enjoy "Photo" together ~

kirakujin-photo-1@goo.jp
☆光と影の魔術師☆

28mmレンズ黎明 ・・・ Leitz Hektor 2.8cm F6.3

2015-03-01 19:20:30 | ライカマウント

 1935年代といえば昭和10年、カメラ・レンズがどのような時代的側面を持っていたのか、想像すると興味が尽きない。
 明るいレンズは高速レンズと呼ばれ、軍事的にも重要な要素を持ち、広角レンズも非常に設計が難しく、これもまた上空からの撮影などの意味もあったと考えれれる。

 摩天楼が立ち並ぶ2010年代、街頭スナップひとつにしても、かつての35~50mmが主体ではなく、28mmいやそれ以上の広角でも、十分成り立つ焦点距離であろう。
 RICOH GRのように銀塩からデジタルまで一貫して28mm単焦点を貫く機種もあり、またズーム主体のいわゆる通常のデジカメも、28mmスタートは珍しくない。最近のスマートフォンも30-35mm換算が多いので、28mmは少し広いが、決してかけ離れた画角ではない。
 すなわち現代においては、28mmは珍しくない画角といえる。

 ただし昭和初期に、このようなレンズは極めて特殊な超広角レンズであり、設計・製造は非常にッ困難を極めたようである。
 さらに広角の21mmに関してはLeitz社も、巨大コンツェルンであるツァイスによるBiogonなど、超高性能広角レンズの前には、ベレークの設計の今回のHektorでは勝負できず、シュナイダー社のSuper Angulonに頼らざるを得ないという、負の歴史がさらに続くことになる。

 話をHektor 2.8cm F6.3に戻そう。Leitz社のマックス・ベレーク設計の黎明期ライカのレンズのひとつ。レンズ1本で当時の日本の庭付き一戸建てに相当するのでは、という話があるくらいで、おそらく所有できたひとは国内では数える程であったろう。
 日本でいうD型ライカなどに装着し、外付けファインダーを使用しても、レンズキャップに近い外観で、目測でも迅速に合焦できることから、速写にも向いていたと考えられるが、この開放F値の暗さからでは、薄暗くなれば手持ちはまず不可能である(後継のSummaron 2.8cmでも 開放はF5.6)。

 28mmに関してはかなりあとの時代の、銘玉 Elmaritの登場を待たねばならない訳だが、M型ライカとの相性は抜群だが、当時のバルナックライカなら、Hektor 2.8cmは装着して置いておくだけでも、風格が漂う。

 ミラーレスの時代の現代。もはやISOはフィルム時代の100倍で、とても夕暮れ以降は手持ちが不可能だったHektor 2.8cmを、夜の雑踏に持ち出すことが可能になった。
 造られた頃はデジタルはおろか、カラーフィルムすら想定されなかった時代のレンズであるが、それがカラーフィルムの時代を越え、デジタル黎明期を越えていく。

 この旧いレンズが本来持つ、素直な描写をそのまま写すこともできるし、デジタルフィルターなどを使って、さらに豊かな描写を表現する素材としても十二分に使える。
 しかも手のひらサイズのミラーレスに装着すれば、当時小型ゆえに驚愕と羨望の的になってであろう、バルナックライカよりさらに、小型軽量を楽しむこともできるのである。

 いつでもどこでも取り出して、その威力を余すことなく、発揮したくなる・・・
 ぜひ鞄に忍ばせて、毎日持ち歩きたくなるレンズだといえよう。


Leitz Hektor 2.8cm F6.3
Panasonic Lumix GM5
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝の光に誘われて・・・

2015-02-08 03:29:24 | ライカマウント

 早朝の日差しは横から差し込むから、とても不思議な様相を見せてくれます。
 人の営みが始まる前の、粉塵の少ない光の中は、夕焼けとは違う澄んだ印象です。
 そんな時、お気に入りの海に出かけて、お散歩するのは至福の時といえます。

 お供はもちろん、小型のミラーレス。しかも小型のレンズを付けて、できるだけ小型軽量に。
 そういえば、かつての銀塩一眼レフ華やかし頃。1970年代の後半は、質実剛健で大きな一眼レフから、小型の一眼レフに時代が移行していきました。

 あれから数十年が経ち、デジタル一眼レフが台頭しました。
 しかしミラーを無くしてしまおうという、素晴らしい発想から生まれたミラーレスは、カメラを1970-80年代の、銀塩MFカメラの大きさまで縮小してくれました。

 銀塩の頃、ペリクルミラーなど、一眼レフのミラーをどうにかしたいという技術はあったものの、ミラーレス一眼はデジタルの時代を待たねば、達成できませんでした。

 ミラーレスならファインダーがあっても、EVFのことが多いので、色の変化や露出の変化など、ファインダーですべて確認しながら撮ることができる・・・

 いったい誰が言ったのでしょう。ミラーレスは一眼レフより下の、初心者向けだなんて。
 あくまでも目的が違うだけ。自分の撮影スタイルで、選べば良いのです。



 FUJIFILM X-E2
 LEICA ELMAR-M 50mm F2.8
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花照らす星

2014-04-10 01:09:27 | ライカマウント
花照らす星


花は星に憧れ
星は花を 愛おしく想う

星に照らされた花は
優しく軟らかく 美しく輝く

星は花を照らし
花を護り いつまでも淡く輝く

春の夜の 夢の語らい






Leitz Summaron 35mm F3.5
Leica M type240
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「Snap Shotのススメ」

2013-12-18 02:40:51 | ライカマウント
「Snap Shotのススメ」

 スナップ・ショット(Sanp Shot)とは、もともとは狩猟用語のようだ。不意に飛び立つ鳥などを素早く撃つことを指すという。
 写真用語としては知恵蔵によると、日常の中で、目の前の光景や出来事、人物などを一瞬のうちに素早く撮影する撮影技法、またはそうして撮られた写真のこと。撮影場所は屋内外を問わず、撮影対象も幅広いが、料理や品物などあらかじめ入念な準備をした上で撮影が行われる「ブツ撮り」や、被写体の人物に事前に同意を得て撮影される「ポートレート写真」などとは区別される・・・とのことである。
 日常の中でとの記載だが、戦場写真もある意味スナップであり、非日常が含まれると思うのだが・・・
 それはさておき大切なことは、撮影する事象自体、撮影者が用意したものではない、ということである。
 その場に居た撮影者が、素早く、その場の事象を切り取る・・・端的に言えば、そのような撮影だ。

 近年、デジカメや携帯やスマホなどの普及により、ある意味気軽に、どこでも撮影が可能になった。
 スナップという言葉も普及し、気軽でどこでも撮れることがスナップだ、みたいな印象があるのかも知れない。ゆえにややもすると、あまり考えずにパチパチ写すことと認識する向きもあるようだ。
 ただ、本人はあまり考えてないとしても、その事象に目を向け、脳にその情報が伝わり、何かを認識、判断し、撮影しようと行動を起こすことは、例えば機械で定時的に、なんの意図も働かず自動撮影するのとは、自ずから異なると言える。
 撮影者本人にその意思がなくても、何かを感じ取り、切り取った筈である。
 感性豊かな方がそのようなスナップを撮れば、考えなくても、他の方に伝わる写真が撮れよう。

 ところで、スナップ・ショットの名手と言えば、海外ではフランスのアンリ・カルテイェ・ブレッソンが、さらに国内では、木村伊兵衛が、代表格として取り上げられることが多い。
 小型カメラの普及により、手持ち撮影ができるようになったので、スナップ・ショットという分野が出現したのだ。二人とも第二次大戦以前からの写真家であり、使用機材もライカ・・・とくにM3を多用したようである。
 歴史上、幸いなことに、お二人の競演という場面もあるのだが、フランス語があまり堪能でなかった木村であるが、身振り手振りでブレッソンと写真談義に花が咲いたという。また自らが写真に写ることを極度に嫌ったブレッソンが、笑顔でカメラに目を向けた写真がある。これはもちろん木村が撮影したもので、ブレッソンが余程、木村に友情を感じていたか、さらに木村が如何に素早くスナップ・ショットを披露したか・・・おそらく両方の要素があるのだろう。

 ブレッソンは元々画家出身。その流派は構図を極限まで追求するタイプで、まるで数学の幾何学模様を連想させるような、非常に緻密な構図を熟知している。ゆえにその写真を分析すると、非常に細かい構図が構成されており、事象に対して類稀な感覚を持っていたと考えられている。
 さらに複数の動く人物が画面の中で動いたとしても、そのそれぞれの動きを瞬時に予測し、自らが描く構図の中で、まさに決定的瞬間を捉えるという、天才的な能力を備えていたといえる。この決定的瞬間とう言葉自体、ブレッソンの写真集、逃げ去るイメージ、をアメリカで発売するときに、題名が変更されたものであり、まさにブレッソンのための言葉であるともいえる。

 一方、木村は幼少時からカメラ・写真に興味を持ち、江戸っ子独特の、粋だね~という言葉が口癖だった。
 カメラはライカを首から提げるか、もしくはコートのポケットに入れていたといわれている。通りすがりに人物などを撮るにしても、相手に気づかれないように素早く撮影し、ポケットにスッとしまう・・・まさにその様子は、居合抜きに例えられたという。

 当時のカメラはフィルムライカである。もちろん露出もピントもマニュアルだ。手前味噌で恐縮だが、前回の猫の撮影を行った際、まず、この場所に猫がいつも居るのは、私は経験から知っている。信号の途中の分離帯に居るので、信号を渡る前に、わざと赤信号で立ち止まり、シャッター・絞り(被写界深度)を確認し、撮影準備にすでに入っている。
 信号が青になり、渡り始め、猫に近づき、周囲の流れに乗る形で、素早くワンショットで撮る。さらに余裕があれば中央分離帯に立ち止まり、信号が再び赤から青に変わるまで、猫を数枚撮影し続けることもある。
 木村と私を比較するわけではないが、木村が居合抜きと呼ばれる程のスナップの名手であるためには、相当の知識と経験、さらに撮影する事象に向かうまでの、機材の設定など、それ相応の準備が必要だということだ。

 スナップ・ショットで撮影すべき事象は、ありのままの形であり、撮影者が意図して組み替えたり用意することは通常しないが、撮影する側には、相当の構図の考慮、人物など動きのある場合はその絶妙のタイミング、さらにその場所が近づいてきたときの光と影を読む、カメラの設定など、かなりの知識と技量を、本来は要求されるのだ。
 ブレッソンの写真には、ちょうどよい空間に、子供が走っていたり、紳士が水たまりを飛び越えていたり、まさに動きを予測したうえでの決定的瞬間が捉えられている。

 長くなったが、スナップ・ショット程、事前から考えを巡らし、さらに極めて限定されたタイミングで撮影する撮影法はない。オリンピックの撮影よりも、そのチャンスはある意味、一期一会だ。
 スナップ・ショットはかなり、知的なゲームだ。ブレッソンや木村の時代と違い、現在はフィルムライカよりもさらにカメラは小型化されている。スナップに向くカメラも色々あるので、楽しまれたら、如何と思うが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

千日前の猫 ・・・ Leica M type240 : Elmar 5cm f3.5

2013-11-04 05:04:10 | ライカマウント
LeicaM type240
(その導入)

このKIRAKUjinブログもこの数年、デジブックリンク帖と化してしまった感があったが、そろそろ、本来のブログに戻したいと思っている。 

この機材は2013/9/7から導入した、ライカM(type240)。予約注文からなかなか来なかったが、導入以来、毎日使う状況になっている。とてもしっくり来るカメラだ。

かつてのバルナックやM型は素晴らしくて、デジタルライカは良くないなんてことは、私にとっては無い。
それは、道具だから。
今の時代、デジタルでの撮影の方が、便利である。フィルムは大好きだし、それで写真を学んで育ったわけだから、フィルムをカメラに通すと、緊張感も心構えも違ってくる。
でも、それですべての撮影をする時代では、無くなったきた。

仕方なくデジタルを使う、というのではなく、デジタルライカは、とても優秀で使いやすいカメラだ。
大体、この価格で文句を言っても仕方がない(笑)。3年ローンだ。
でも、勿体無いって飾っておいたら、余計、勿体無い。
毎日、使い続けるべきだと思う。自然に、そうなっているが。


このカメラは話題のライカM モノクロームとは違うが、購入して気づいたのは、モノクロがとても美しいということだ。
どこまでライカの技術か不明という意見はあるものの、ソフトウェア的なチューニングは、優れていると実感する。ライカMになってから、モノクロを使う機会が、圧倒的に増えたから。

モノクロについての考え方は、また、別の機会に・・・


写真は、千日前の交差点の猫ちゃん。
大阪の方なら、何度か見たことがあるかもしれない。
カメラ向けても、じっとしていてくれる。
やや不機嫌そうに写っているが、実際はそうでもなかったようである。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グランフロント周辺

2013-11-01 04:25:54 | ライカマウント
新しくなった大阪駅周辺。

Leica M
Elmar 5cm f3.5
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

OSAKA Station

2013-10-29 00:54:35 | ライカマウント
OSAKA Station

Leica M
Summilux 50mm f1.4(1st)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

M-tone. 1

2013-09-08 08:27:13 | ライカマウント
LEICA M type240
Summicron 35mm F.2 (1.st)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デジブック 『MeatlNt.24』 by PENTAX MX-1

2013-07-11 01:02:31 | ライカマウント
デジブック 『MeatlNt.24』


PENTAX MX-1・・・
コンデジだけど、とても良いカメラです。

1976年。当時の一眼レフの最少最軽量だった、PENTAX MX。
このMX-1は、そのマニュアル一眼レフとは何ら関連の無い、
究極までデジタル化されたカメラだけど、
どこかしら、郷愁を感じる、愛着の湧くカメラに仕上がっています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デジブック 『たそがれどきから』

2013-05-24 06:54:50 | ライカマウント
デジブック 『たそがれどきから』


夕陽を追いかけたのは 神戸の海・・・
六甲の山並みに 陽が還っていく・・・


レンズは、SUPER ROKKOR 45mm F2.8。
千代田光学精工製。

敗戦から立ち直ろうとする、昭和20年代の日本。
兵庫県、伊丹で設計・開発が行われ、
製造は同じく、兵庫県の武庫川工場で。

六甲山を望むかの地で、このレンズはROKKORの名を冠し、
世界中に、飛び立っていきました。

半世紀をゆうに越えたのち、このレンズは生まれ故郷の、
神戸を写し出します。

千代田光学は、私にとって一番懐かしいカメラ。
現在はカメラ事業から撤退してしまった、後のminoltaです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする