カメラ趣味人にはお気にいりのレンズというのがそれぞれあって、このSIGMA DC 30mm F1.4は、いろんなひとに勧めたこともあるが、みな満足して使ってもらっているようだ。デジカメからデジタル一眼に買い換えて、最初に驚くのがそのボケ味のようだが、このレンズはそれをいとも簡単に味わうことができる。
ズーム黎明期の頃の1970-80年代初頭は、フィルム一眼レフの標準レンズといえば、50mm F1.4もしくはF1.8だった。標準レンズが標準ズームとなり、非常に便利にはなったが、その反面、レンズは暗くなってしまった。その結果ボケ味は出しにくくなり、暗所での撮影が苦手となった。デジタル時代に入り、高感度撮影が可能にはなったが、それでも機種により、ノイズは避けられない。F1.4というのはいまの時代には、他では得難い、極めて贅沢な選択といえる。
もともとニコン用にこのレンズを使っていたが、今日は10%の割引があったので、ぜひともE-330に合わせて使いたかったので、購入してしまった。今日は外の撮影でボケ味を確認することはできなかったが、暗所撮影の効果は確認することができた。この時代のオリンパスは決して、暗所撮影が得意ではないが、このレンズでその欠点を、カバーすることもできた。