有為転変(物事は移り変わって儚いの意)

更新が遅く現状では有りません。名前が間違ってる事も有るのでご承知おきを。

何時もの湿原と周辺で(1)

2023年07月27日 | 山野草
何時もの湿原にそろそろ何か咲いたかなと行ってみました。
湿原周辺のヒナノシャクジョウ(雛の錫杖)は既に終わり、先端が茶色くなってます。

湿原の中に咲いていたノリウツギ(糊空木)。
アジサイ科アジサイ属の落葉低木で、北海道~九州の湿地や林縁に分布。
名の由来は樹皮に含まれる粘液を和紙を作る時の糊に用いた事から。

右の大きなのは装飾花(アジサイと同じ)、左の小さなのが花です。 

湿原の中のミズギク(水菊)。
キク科オグルマ属の多年草で、東海以西~九州の山地の湿地に分布する日本固有種。

強烈な日差しを花が反射し、カメラがそれにF値とSSを合わせるので背景が真っ黒に。 

環境省は無指定ですが、愛知では準絶滅危惧(NT)に指定されてます。 

サギソウが咲き始めてます。 

ラン科サギソウ属の多年草で、北海道~九州の陽当たりの良い湿地に分布。 

環境省の準絶滅危惧(NT)、愛知では絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。
47都道府県で指定されてないのは青森、埼玉、神奈川、沖縄の4県のみ。

ノカンゾウ(野萓草)、今年から鹿や猪の食害から守るためネットが張られてしまいました。
なんとか撮れるのはこの一輪のみでした、と言うか一日花なので次の日にはもう撮れません。(^^;)
ツルボラン科ワスレグサ属の多年草で本州~沖縄に分布。

一昨年盗掘されたコオニユリ(小鬼百合)が復活してました、種が落ちてたのでしょうか?
8時前だったせいか花弁がまだ反り返ってませんでした。

オニユリと違い葉脇に零余子(むかご)は有りません。 

花を下から。 

他の花を撮って戻ってみると(約1時間半後)花弁が反り返り始めていました。

ユリ科ユリ属の多年草で北海道~九州に分布。 

ヒヨドリバナ(鵯花)も咲き始めています。 

極小の花アリノトウグサ(蟻の塔草)の群生。 

アリノトウグサ科アリノトウグサ属の多年草で、全国の陽当たりの良い草地や湿地に分布。 

残念ながら対照君が届かず、図鑑に依れば花弁の長さは約1~1.5mmだそうです。
小さ過ぎて開花してる花を見付けられず、2枚目の中央のが開いてるような?


湿原周辺と湿原の花(2)に続く・・・。
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