有為転変(物事は移り変わって儚いの意)

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何時もの湿原と周辺で(2)

2023年07月28日 | 山野草
何時もの湿原と周辺の花の続きです。
トモエソウ(巴草)が湿原の隅に咲いてました。
オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草で北海道~九州に分布。

今年6月の大雨で、昨年までの場所は流れ出た土砂で埋もれてしまい今年は見られませんでした。
ところが昨年まで見られなかった場所に2株出ているのを見付けました。
花を上から見ると船のスクリューのような形(花弁が巴型)に咲く事が名前の由来ですが・・・。
残念な事にこの花は完全に開いてませんでした。

湿原の周辺に咲いてたヤブラン(藪蘭)、これも残念ながら開花は見られず蕾ばかり。
キジカクシ科ヤブラン属の多年草で本州~沖縄の山野の林下に分布し花数は多数。

そのヤブランに似て小型のヒメヤブラン(姫藪蘭)も湿原周辺に咲いてました。
ヤブランと同科同属で全国の陽当たりの良い草地に分布。対してヤブランは日陰者。(^^;)

ヤブランの草丈30~60cmに対し、ヒメヤブランは6~15cmと小型。
花数もヤブランは多数、ヒメヤブランはほぼ数個。


これも湿原周辺に咲いていたトンボソウ(蜻蛉草)、まだ完全開花してません。

ラン科ツレサギソウ属の多年草で北海道~九州の林下に分布。 

花がトンボのような形をしてるからの名前でしょうが、どう見てもトンボには見えません。
細い柱に登った人達が「やったー!」と手を挙げてるようにしか・・・。(^^;)


湿原内にはミミカキグサ(耳掻草)が咲き始めていました。 

タヌキモ科タヌキも属の多年草で、北海道~九州の湿地に分布する食虫植物。 

花の大きさは上唇3~5mm、下唇4~6mm。 

ムラサキミミカキグサ(紫耳掻草)も咲いてました。(背景の黄色はミミカキグサ)
これもタヌキモ科タヌキも属の多年草で、北海道~九州の湿地に分布する食虫植物。

環境省、愛知県共に準絶滅危惧(NT)に指定されてます。
花の大きさは上唇2~3mm、下唇4~5mmと耳掻草よりも少し小さい。

分かり難いですが、手前がムラサキミミカキグサ、後ろのミミカキグサがかなり大きく見えます。 

ホザキノミミカキグサ(穂咲の耳掻草)が一花だけ咲いてました。
これも前述の2種と同科同属で分布も同じ。

ここで見られる4種類のミミカキグサの中では一番大きい、と言ってもこの大きさ。
小さい方からヒメミミカキグサ→ムラサキミミカキグサ→ミミカキグサ→ホザキノミミカキグサ。
今回は残念ながらヒメミミカキグサは見られませんでした。

サワシロギク(沢白菊)も一輪咲いてました、まだこれからですね。 

ホンゴウソウ(本郷草)を見付けましたが暗かったのでフラッシュ撮影で。 

次回はまた撮り溜めた鳥などを。
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