大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

中韓の怒りの源

2014年01月07日 | 政治・経済・社会
この俺も中韓いい加減にしろよ、戦後七十年も経ったんだぞ!と思ったりするが、
彼らの怒りがいつまでも続くのは当然なんだと理解しないと拙い。

他のアジア諸国の人々がそれ程日本へのこういった怒りを現さないのは、
欧米の旧宗主国からの解放に一役かったという側面があるからなんだろう。

我々は周りを海が守ってくれるお陰で、他の国からの侵略を受けた事がない。
この事が我々のメンタル面に及ぼす影響は大きい。

大昔の元寇や沿岸部を荒らされた事はあっても、
沖縄での地上戦以外は他国に直接痛めつけられた事がない。
本土では爆撃はあっても直接アメリカ人に銃撃された事はない。

その点でも我々が沖縄の人々を思いやってきたかと問われたら、
胸を張ってそうしてる!と言える人間がどれほどいるだろうか。
この俺もこういう酷い目に遭った上に、土地を取り上げられ
基地に囲まれかつその基地に依存しなければ生きていけないという
現実に沖縄の人達が耐えているという事に対して、本当に申し訳ないと
思った事があるとはとても言えない。

要するに他者の立場に立って物を考える事ができていないのだ。

中韓の人々に対しても沖縄の人達に対しても。

我々は戦争で死んだ人達のお陰で生きているから冥福を祈るのだから
とやかく言われるいわれはない!という連中がいるが、一方で
韓国・北朝鮮、中国・台湾の人々に酷い事をしてしまったんだという事は
まったく考えもしない。そのことが靖国問題の根底的問題なんだ。

戦犯合祀がどうのこうのと言う前に、俺達の先祖が迷惑をかけ、
苦しめたという事を忘れないようにしない限り、不戦の誓いなど絵空事に過ぎまい。

本当にそう思える人間なら相手が嫌がる事をやる訳がないし、
自分の気持ちが晴れるからというだけで靖国参拝などしないだろうよ。
私人として行ったといいながら、内閣総理大臣と署名するは、公用車を使うは、
SPも付くは、一体私人とはどういう人間の事なんだ。
土台、私人公人と人間を都合良く分けるなんて政治家しかやらないだろうよ。

こんな事は時が解決するというが、それは時が経てば自然消滅=被害を受けた人々が
いなくなってしまうという事なんだろう。
そう思うのはやった方の脳天気な考えだろう。
怒りや悲しみは永遠に語り継がれて行くと思った方が良いし、それに対して
俺達は酷い事をしたし、味わいもしたという事を語り継いで行かねばなるまい。

この点でドイツとは違っており、脳天気な日本人と思われているのだろう。
彼らの場合はナチズムに染まり、ユダヤ人虐殺・他国への侵略をやった事を
反省して、二度とやらないように教育しているのだろう。

その点では日本の現実は惨憺たる有様だろう。

韓国・台湾は日本が統治したから社会的インフラが構築され発展できたのに
感謝もしない韓国人はけしからんなどという考えが巷にあふれているが、
それこそ身勝手な考えもよいとこだろうよ。

そうした方が収奪し易くなるからやったまでだし、名前は替えさせるは
日本語を使わせるはとやりたい放題したんだぞ。

自分達が反対の立場で、やられたと考えてみろよ、とてもそんな考えなど
頭に浮かぶ訳がないだろう。

近いところでは会津と薩摩の関係があるし、関ヶ原の戦いを忘れない為の
行事が鹿児島で継承されているし、イタリアではむずがる子どもに
ドアの向こうにハンニバルが来てるぞというらしい(本当かな?)。

やられた方はとことん憶えているのだが、一方のやった方が忘れ去るというのが
問題の根源なんだ。

相手の身になって考える、こんな簡単な事をなかなかできないのが人間。
十分心して生きて行きたいもんだ。





コメント (4)
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