高円寺「洋食キッチンKAZU」
ああ、ハンバーグいいなぁ。
ドキドキしちゃうなぁ。
ハンバーグは自分にとって永遠の「ご馳走」なんですよね。
昔はマックも無かったので、
ハンバーグは日常的な食べものではなかったのよ。
生まれてから幼少期を石川県の金沢で育ったんだけど、
小学校中学年の頃(1970年頃)、
自宅の目の前の田んぼのど真ん中に
72レーンという巨大なボーリング場ができたんです。
そのボーリング場の中にレストランが入っていて、
そこで喰ったハンバーグが忘れられないんですよね。
<ポイント>
1.ナイフとフォークで喰うこと。
2.ご飯がお皿に盛られていること。
3.ハンバーグが「マルシンハンバーグ」と違ってフワッしていること。
4.ブラウンソース(デミグラスソース)がかかっていること。
(それだけでご飯いっぱい喰えると思ったもんです)
5.「ハンバーグステーキ」なので、鉄板に乗って出てきたこと。
6.コーンポタージュが付いてきたこと。
7.グラッセした人参やフライドポテトなどの付け合せ(ガルニ)が添えられていたこと。
もう、
子供の自分にはドキドキを超えて、
特別な「目くるめく世界」だったんですよ。
高円寺「クロンボ」の「Aセット(ポークカツとハンバーグ)」
よく
老舗のグリルレストランや洋食店、デパートの大食堂(今もあるかな?)に行くと、
年配の紳士が食事をしています。
年齢的には胃腸に負担のある洋食よりも和食がお似合いだと思うのですが、
みなさん嬉しそうに大事そうに時間をかけて黙々と食べられています。
あれって、
子供のころの叶えられなかった思いとか、
感動したであろう懐かしい味「ご馳走」を
この歳になって楽しんでいるということなのでしょうか。
歳を重ねて何事にも動かされなくなったとしても、
想い出や記憶に残っている「ご馳走」にドキドキすることは
素晴らしいことだな、と思いますね。