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映画「海は燃えている」が公開 難民の表情から読み取れる複雑な感情

2017年02月13日 21時25分34秒 | 日記

映画「海は燃えている」が公開 難民の表情から読み取れる複雑な感情

 

北アフリカから地中海を渡ってくる難民を、間近で撮影したドキュメンタリー映画「海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~」が11日、公開された(各地の上映館・日程などは下記【関連ページ】参照)。

 

イタリア・ランペドゥーサ島(Natursports / Shutterstock, Inc.)。

イタリア最南端の島、ランペドゥーサ島は、地中海に浮かぶ風光明媚な島。「船が浮いて見える」ほど透明度が高いターコイズブルーの海は、「世界一の絶景」とも評されるほどだ。

 

しかし、この島は悲しい現実と隣り合わせだ。アフリカや中東から命がけで地中海を渡り、ヨーロッパを目指す難民の目的地。それがこの島のもう一つの顔だ。島の人口約5500人に対して、5万人を超える難民・移民が、この島へやってきている。

 

 

「毎日が緊急事態」の島

映画では、この島で暮らす人々の姿と、難民の実情が交互に描かれる。次第に両者の接点が明らかになるのかと思いきや、最後まで別々に描かれる。

 

唯一両方のシーンに登場するのは、島にたった一人の医師ピエトロ・バルトロ氏。船から救助された妊婦を診察したり、船の中で亡くなってしまった人たちの遺体の収容に立ち会ったりする傍ら、島の少年の健康診断などもする。

 

本作の監督であるジャンフランコ・ロージ氏は、この映画を撮るにあたって、ランペドゥーサ島に引っ越し、古い港の小さな家を借りて住んだという。その理由をこう語る。

 

「緊急事態が生じたときのみランペドゥーサ島に取材に押し寄せるメディアの習慣を超えることが必要だったのです。そこに住んでみて、緊急事態という言葉が無意味だと知りました。毎日が緊急事態だからです」(プレス資料より)

 

住民と難民、それぞれの素の表情をとらえた作品と言えるだろう。

 

 

難民とテロ、難民と悲しみ

本作は、難民の状況などについて特に説明されていないので、日本人が観るには予備知識が必要かもしれない。日本への難民申請者は、2016年には1万901人と初めて1万人を超えたが、難民認定されたのは28人とまだまだ少ない。

 

しかし、ヨーロッパの人々は、アフリカや中東から押し寄せる難民が年々増えていく様を間近に見ており、2015年1月にフランスで起きたシャルリー・エブド襲撃事件を皮切りにテロの脅威も感じている。

 

一方で、本作に映し出される難民たちの姿や表情からは、船の中で仲間が死んでしまった悲しみと失望、命からがら逃げて来て島に着いた安堵、これからの生活への不安など、一言では表せないさまざまな感情が読み取れる。これは、ヨーロッパの人々にとって、普段見かける難民の様子とは少し違った一面なのかもしれない。

 

2010年から2012年にかけて起きた「アラブの春」と呼ばれる、アフリカ北部と中東の複数の国における反政府運動は、当初、アラブ世界も民主化するのではないかと日本や欧米で肯定的に報じられた。しかし、政権が反政府運動を弾圧したり、政権打倒に至った国でも国内の各勢力の対立が激化するなど、多くの国において結果は望ましいものではなかった。

 

特に北アフリカのリビアでは、カダフィ独裁政権が崩壊して過激派勢力などが台頭したことで政情不安が続き、沿岸警備が手薄になって密航仲介業者も暗躍。周辺国からリビアを経由してヨーロッパに渡る人が激増した。中東のシリアでも、内戦激化とイスラム国(IS)の台頭により、人口2200万人のうち500万人近くが周辺国へ避難する事態となっている。

 

難民の受け入れと同時に、混乱が続く国々の政治体制を安定させる努力、難民に紛れてテロリストが入国することを防ぐ水際対策など、様々な課題がある。

 

難民問題に対してまだまだ関心の薄い日本だが、世界有数の経済大国として、国際協力できることがもっとあるのではないか。無関心でいてはいけないと教えてくれるドキュメンタリーだ。

(大塚紘子)

 

【映画情報】

  • 監督/ジャンフランコ・ロージ 2016年/イタリア=フランス/114分
  • 配給/ビターズ・エンド
  • 2017年2月11日(土)より、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー!
    (C) 21Unoproductions_Stemalentertainement_LesFilmsdIci_ArteFranceCine?ma 

 

【関連ページ】

映画「海は燃えている」公式ホームページ

http://www.bitters.co.jp/umi/

 

【関連記事】

2017年2月5日付本欄 ドイツで大きくなる難民問題 ドイツが目指すべき方向と日本が貢献すべきこととは

http://the-liberty.com/article.php?item_id=12556

 

2017年1月16日付本欄 北朝鮮の映画「太陽の下で」まもなく公開 北の横暴は核ミサイルだけではない

http://the-liberty.com/article.php?item_id=12463

 

清水富美加さんが宣言した、幸福の科学の「出家」って何?

2017年02月13日 21時11分59秒 | 日記

清水富美加さんが宣言した、幸福の科学の「出家」って何?

清水富美加さんが宣言した、幸福の科学の「出家」って何?

 

 

女優・清水富美加さんが幸福の科学に出家すると宣言したことに関して、様々なメディアが報じている。そうした中で、「出家」については、「衝撃『出家』引退」「出家=教えを説く立場」「出家は信者6000人に1人の特別な立場」などの見出しが躍り、「研修施設にこもって集団生活をするのか?」「剃髪するのか?」など、様々な憶測が飛んでいる。

 

そこで本欄では、幸福の科学の出家とは何かについて、考え方やライフスタイル、どんな仕事をしているのかなどを紹介したい。

 

昨日付の本欄でも紹介したが、一般的に「出家」とは、「世俗の生活を捨てて、僧となって仏道を修行すること、またその人」(デジタル大辞林)と言われている。宗教のプロとなるという意味で、他の仕事をしながら宗教を信仰する「在家」と対置する言葉だ。

 

昔であれば、文字通り「家を出て」寺などに入り、集団生活を送りながら悟りを高める修行をするスタイルが一般的だった。現在もそうした形で出家修行をする宗教もある。しかし、現代に生まれた幸福の科学における「出家」は、このイメージとは異なる。

 

 

幸福の科学の「出家」って?

幸福の科学の出家者の生活スタイルは、見た目は普通の社会人と変わらない。家族と暮らし、自宅から通う者もいれば、僧房と呼ばれる寮に入っている者もいる。服装も常識の範囲内で各自に任されている。

 

普通の仕事との違いは、神仏やあの世といった目に見えないものを信じ、目に見えないもののために生きていること。そして、「法」によって人々の魂を救う仕事に専念していることだ。

 

大川隆法・幸福の科学総裁は、教団内部向け書籍の中で、「出家者は、法で人を救うのが仕事なのです」と述べている。

 

「法」というのは、宗教的な「教え」のことで、仏教の開祖である仏陀が多くの教えを説いたように、大川総裁も心の教えや仕事論など個人に向けたものから、政治・経済や国際情勢などのマクロな内容まで多岐にわたる教えを説き、その説法回数は2500回を超える。

 

中でも中心的な教えは、「愛・知・反省・発展」の「四正道(よんしょうどう)」だ。これは端的に言えば、人から愛を奪うのではなく愛を与えようという「愛」の教え。知恵をもって人生の課題を解決していこうという「知」の教え。間違いを犯しても反省によって教訓に変えていけるという「反省」の教え。そして、愛を与える対象を増やしていくために発展を目指そうという「発展」の教え。この4つの正しい道を通して、幸福になっていけるというものだ。

 

 

支部と精舎での宗教活動

出家者による講話の様子。

では具体的にはどのように「法」で人を救うのか。幸福の科学には、地域に教えを広めるなどの活動をする支部や、研修や祈願など悟りを高める宗教修行をする精舎などが世界に700カ所以上ある。こうした支部や精舎で仕事をしているのが出家者だ。

 

一般的な支部長の一日を例にとると、朝、支部に行き、地域の信者と一緒にお祈りをし、支部や周辺の清掃(作務と呼ぶ)をする。その後、大川総裁の法話拝聴会をしたり、法話をもとにした学習会などで学びを深める。午後は、近隣への布教誌の配布や信者宅への訪問などを通して地域に教えを広める活動をしたり、駅前で自殺防止キャンペーンをしたり、悩みを持った人の人生相談に応じるなど、様々な活動をする――。

 

例えば、夫が冷たいと悩んでいる人の話を聞いたところ「夫から愛されたい」とばかり考えているようであれば、愛を与えることの大切さを伝えるなど、大川総裁が説いた法の中からその人に合った教えを解説していく。もちろん日によって具体的な仕事は変わっていくが、基本的には、幸福の科学の教えを学び、実践して幸福になる人を増やすことが支部長の仕事だ。

 

精舎では、大川総裁の書籍や法話をより深く学ぶための研修や、自らの心の内を見つめる瞑想修行、無私なる心で神仏に願いを届ける祈願などが行われている。ここでの出家者の役目は、信者と神仏の間を取り次ぐという、より霊的な仕事となる。

 

こうした宗教活動を支える部門として、出版部門やソフト部門、海外に教えを広める国際部門などがあり、関連事業として、政党や教育事業、芸能部門などがある。

 

 

全人類救済が幸福の科学の目指すもの

目指しているのは、全人類の救済だ。大川総裁は著書の中で、幸福の科学の活動について次のように述べている。

 

幸福の科学は、個人から見れば、「自己啓発」という面を持っていると同時に、外側から見るかぎり、『社会啓蒙』の面、すなわち、宗教的な用語を使うとするならば、宗教本来の立場である『全世界の一切の衆生救済』『全人類救済』という面を、立宗以来、一度も外してはいません。

 

その言葉どおり、『全人類救済』に向けて、具体的な活動をどんどんと積み重ね、広げていっています。

 

それが、実は、数多くの教えが積み重ねられている理由でもありますし、教えにダイバーシティ(多様性)が出てきている理由でもありますし、活動が、宗教法人にとどまらず、教育事業や政治活動、NPO団体、メディア関連等にも広がっていったり、海外にも広げたりと、数多くの活動が展開している理由でもあるのです」(『宗教学から観た「幸福の科学」学・入門』より)

 

清水富美加さんは今後、健康を回復して宗教修行を積んだ後、幸福の科学の出家者としてこうした事業に何らかの形で関わっていくのだろう。早く元気になって今回の人生の使命を果たせることを祈りたい。

 

【関連記事】

2017年2月12日付本欄 清水富美加さん、芸能活動 引退ではない - 幸福の科学に出家した理由

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