清水富美加さん報道で注目の「幸福の科学」 どんな「タブー」があるの?
2017.02.22(liverty web)
女優・清水富美加(法名・千眼美子)さんに関する報道が、テレビやスポーツ紙などで続いている。それに伴い、彼女が出家した「幸福の科学」に関する報道も増えている。
そうした番組では、「宗教は怪しいもの」というトーンで、おどろおどろしい音楽や映像を使って、視聴者にネガティブな印象を与えるのが常になっている。
ただ、信者以外の人々には、宗教団体の内部のことは見えにくいのも確か。今回は、幸福の科学に、どんな「タブー」があるか見ていきたい。
極めて自由な宗教
端的に言って、幸福の科学は極めて自由な宗教と言える。
たとえば、食べ物。
イスラム教徒は豚肉を食べてはならず、豚肉を調理した鍋や皿などを使うことすら嫌う。インドに広がるヒンズー教徒は、牛肉を食べない。それは「神様の神聖な乗り物」とされているからだ。そのため、インドのマクドナルドでは、牛肉の代わりに、鶏肉を使った「マハラジャバーガー」が販売されている。
ちなみに、アメリカで生まれたキリスト教の新宗教・モルモン教徒は、コーヒーや紅茶などカフェインが入った飲み物を禁じられている。
一方、幸福の科学では、出家者(教団職員)や信者においても、特に、食べ物に関する決まりはない。
宗教の本質は「かたち」ではなく、中身
次に、服装や髪型、その他の生活スタイル。
イスラム教では、女性はスカーフをまとうことが決められている。よくヨーロッパの学校で、イスラム系移民のスカーフの着用が問題になっていることは有名だ。
仏教では、出家者であるお坊さんが袈裟をつけるのが一般的。多くの宗派は頭を丸めるが、浄土真宗では、頭を剃らない「有髪」が認められている。
また、キリスト教では、一般的にカトリックの神父は妻帯できず、プロテスタントの牧師は妻帯が許されている。
一方、幸福の科学では、出家者・信者ともに、服装や髪型、妻帯などの規制はない。
出家者は祈願の導師などを行う際には、袈裟や宝具を身に付けるが、基本的に、スーツやネクタイなどの現代的な格好をしている。
袈裟衣をまとい、剃髪をしていれば、「それらしく」見えるかもしれないが、あくまでも重視しているのは中身だからだ。心の状態や考え方の内容、そして行動を大切にしている。「宗教の本質は、『かたち』ではなく、中身」なのだ。
反省によって、人は何度でもやり直せる
そのため、特に出家者には、「心の修行」が求められる。日々、「仏法真理」と呼ばれる教えを学び、自らの心の針を神仏の心に向け続ける努力をすることで、信者の悩みを解決したり、勇気付けたりして、自己変革を促していく。
教えの内容は、夫婦や家庭といった個人の問題から、政治や経済、教育、経営など多岐にわたる。
滝行や荒行などの肉体行を求めないため、外見からは分かりにくいが、心をガラス張りにしても恥ずかしくない自分づくりが求められる。その意味では、24時間365日が「修行」と言えるだろう。
また、伝統的な仏教の五戒(ごかい)などの教えもある。
これは、殺してはならない「不殺生(ふせっしょう)」、他人のものを盗んではならない「不偸盗(ふちゅうとう)」、不倫を犯してはならない「不邪婬(ふじゃいん)」、虚言を語ってはならない「不妄語(ふもうご)」、飲酒癖によって身を持ち崩してはならない「不飲酒(ふおんじゅ)」の五つの禁止事項を守ること。いずれも、常識的なものばかりだ。
結局、大事なのは一人ひとりの「心」。たとえ、物理的に人を傷つけなくても、人を恨んだり、嫉妬したり、悪い思いを抱くことをいさめる。正しい「反省」によって、心を天国的な方向へと向けることで、人は何度でもやり直すことができる。そうした教えが説かれている。
【関連サイト】
You Tube 「出家」~そもそも疑問解決編~釈会vol.4【幸福実現党】
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幸福の科学 公式ホームページ
https://happy-science.jp/
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2017年2月15日付本欄 幸福の科学はどんな修行をしているの? 清水富美加さん出家で注目
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2017年2月13日付本欄 清水富美加さんが宣言した、幸福の科学の「出家」って何?
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