宗教が「布施」を募るのは悪いこと? 清水富美加さんの出家で関心高まる
2017.02.19(LIVERTY WEB)
女優・清水富美加さんが、「レプロ契約問題」で幸福の科学に出家することに伴い、幸福の科学の「資金源」についてワイドショーで取り上げられている。
フジテレビの情報番組「とくダネ!」は、幸福の科学で「年80万円を寄付した」という人の事例を紹介。さらに高額の寄付をする例もあると説明していた。
宗教団体が信者からお金を集めることは、「よくないこと」の象徴のように捉えられやすい。しかし、信者が宗教への献金を行うことは「布施」という信仰行為であって、「お金集め」とは意味合いが違う。そのことが十分に理解されているとは言い難い。
「神仏の仕事を支え、人々を救いたい」という思いからの布施
例えば、檀家や氏子が少しずつお金を出し合って寺や神社を再興させたり、恵まれない子供を援助する団体に寄付をするとなれば、美談になるだろう。そこにあるのは、「神仏への信仰を守りたい」「困っている人を助けたい」という心だからだ。
仏教では、布施には、三輪清浄が重要だと言われる。布施をする側、布施を受ける側、布施されるお金や物の、いずれも汚れていてはいけない、ということだ。布施をする側が金銭欲にまみれていたり、名誉心から布施を行ったり、あるいは、盗んだものを布施してはいけないということである。布施は一つの修行行為でもある。
幸福の科学の布施にも同じ精神が流れている。幸福の科学の信者は、信仰に基づき布施をする。熱心な信者は毎月一定の額を布施しており、布施のきっかけとして精舎を建立する際の供養や、祈願や研修などもある。それらはサービスや物への対価として払うものではない。あくまで、信仰心の現れとして、神仏への感謝をこの世の形として表したものだ。
この世を天国に近づける事業に投じられる
そして集まった布施は「教えを広め、多くの人を苦しみから救う」という、神の願いを具体化するための様々な事業を広げるために使われる。
例えば日本では年間3万人が自殺していることを受け、幸福の科学では2003年から、駅前などで自殺防止キャンペーンを行っている。その中で、清水さんのように自殺を思いとどまった人は数多い。「肉体が死んでも、魂は死なない」「自殺をするとストレートに天国に還れない」といった霊的真実を伝えられるのは、宗教だからこそだ。
信者や出家者は、公益性のために奉仕する目的で、私心を捨てて宗教活動を行っている。幸福の科学では、大川隆法・幸福の科学総裁の説法の拝聴会や、経典の出版を通じた布教活動を行っている。例えば支部や精舎といった宗教施設では、多くの人が祈りを捧げたり、研修で心を磨いている。幸福の科学の教えを実践する中で人間関係が改善したり、病気が治ったりする奇跡が起きている。
また、幸福の科学の教えの中には、この社会をより天国に近い場所にしていく意味での社会啓蒙活動も行われている。政治活動も、人々が幸福に生きる社会をつくるための活動の一環だ。
活動は日本国内だけにとどまらない。世界においては、災害が起きた国に物資支援をしたり、貧しい国に学校を建てるなど、物心両面での国際的な支援も行っている。
現代的な事業スタイルなので分かりにくい面はあるが、宗教が信者の布施を集めることは、ごく自然なことだ。あたかも宗教が「金を撒き上げている」かのように報じるならば、「人助けをするな」と言っているのと同じだろう。
【関連書籍】
幸福の科学出版 『仏教的幸福論―施論・戒論・生天論―』 大川隆法著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1246
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2012年6月号 なぜ宗教には課税できないか - 編集長コラム
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