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心が変われば、病が癒える――精神科医がおすすめする 心を浮かせる名作映画(11)

2018年04月05日 06時26分14秒 | 日記

心が変われば、病が癒える――精神科医がおすすめする 心を浮かせる名作映画(11)

心が変われば、病が癒える――精神科医がおすすめする 心を浮かせる名作映画(11)

 

 

仕事や人間関係に疲れた時、気分転換になるのが映画です。

 

その映画を選ぶ際に、動員数、人気ランキング、コメンテーターが評価する「芸術性」など、様々な基準があります。

 

アメリカでは、精神医学の立場から見て「沈んだ心を浮かせる薬」になる映画を選ぶカルチャーがあります。一方、いくら「名作だ」と評価されていても、精神医学的に「心を沈ませる毒」になる映画も存在します。

 

本連載では、国内外で数多くの治療実績・研究実績を誇る精神科医・千田要一氏に、悩みに応じて、心を浮かせる力を持つ名作映画を処方していただきます。

 

世の中に、人の心を豊かにする映画が増えることを祈って、お贈りします。

 

回は、病気に苦しんでいる人や、心的なストレスを抱えている人に向けたものです。

 

◆                   ◆                   ◆

 

「天国の青い蝶」(★★★★☆)

まずご紹介するのが、「天国の青い蝶」(2004年、カナダ・イギリス映画、96分)。余命わずかと診断された少年が、熱帯雨林に生息するという幻のチョウを探す旅に出て奇跡の体験をするというストーリーです。1987年に実際に起きた実話に基づいています。

 

主人公のピート・カールトン(マーク・ドネイト)は、末期の脳腫瘍を患う10歳の少年です。余命数カ月の宣告を受けていましたが、どうしてもかなえたい夢がありました。それは、この世で最も美しいとされる青い蝶、ブルーモルフォを捕まえること。しかしそれは、中南米の熱帯雨林にしか生息しない「幻の蝶」でした。

 

母親のテレサ(パスカル・ブシェール)は、息子の夢を叶えさせたいという一心で、世界的な昆虫学者アラン・オズボーン(ウィリアム・ハート)の元にピートを連れて行きます。オズボーン博士は、ピートが敬愛する人物でもあり、ブルーモルフォ捕獲という夢を叶えてくれる唯一の人物でした。

 

突然の依頼に困惑するオズボーン博士でしたが、ピートのひたむきな姿に感銘を受け、協力を決意します。

 

3人はブルーモルフォを捕まえるため、熱帯雨林にある先住民族の村へと向かいます。これまで狭い世界しか知らなかったピートは、森の生き物たちを見つけるたびに、胸を躍らせますが、肝心のブルーモルフォは見つかりません。

 

見つからないことにいらだちを感じ始めますが、あきらめかけた矢先、ついにブルーモルフォが姿を現します。そして、想像を絶するような奇跡が起こります。なんと、ピートの腫瘍が消えてしまったのです!

 

こうした症例を、心身医学では「がんの自然退縮」と呼び、一定の比率で報告されています。

 

最近のアメリカの学術調査(ケリー・ターナー著『がんが自然に治る生き方』プレジデント社、2014年)によれば、がんが治ったという症例の報告は、全世界で千件以上にのぼります。

 

しかし、現代医学では一般的に「がんは不治の病」と考えるため、こうした調査はほとんど黙殺されてきました。統計上まれな症例は無視してしまうという現代医学の傾向を物語っていると言えます。

 

同調査が行った統計分析によると、がんが治った症例では以下の9つの共通要素が見えてきたといいます。

 

  • (1)抜本的に食事を変える
  • (2)治療法は自分で決める
  • (3)直感に従う
  • (4)ハーブとサプリメントの力を借りる
  • (5)抑圧された感情を解き放つ
  • (6)より前向きに生きる
  • (7)周囲の人の支えを受け入れる
  • (8)自分の魂と深くつながる
  • (9)「どうしても生きたい理由」を持つ

 

興味深いのは、9つの共通要素のうち、7つが「自分の考え方を変える」ことに関係するものであることです。

 

特に、8番目の「自分の魂と深くつながる」という項目は非常に宗教的です。同調査は、この項目を達成するための手段として、毎日祈る、瞑想する、宗教書を教学する、宗教グループに参加する、などの宗教活動を実践することを勧めています。「信仰心」を高めることで、自分の魂のエネルギーを発揮できるとしています。

 

現代医学では、人間を機械と同じように捉え、その力を限定してしまいがちです。しかし実は、がんを治癒してしまうほどの潜在能力が人間には眠っています。そうした人間の秘められた力を信じることで、人生が開けていくでしょう。

 

 

(2)「フィアレス/恐怖の向こう側」(★★★☆☆)

次にご紹介する映画は、「フィアレス/恐怖の向こう側」(1993年、アメリカ映画)です。飛行機事故で死の恐怖に直面して以降、「恐怖心」を感じなくなった男マックス(ジェフ・ブリッジス)の物語です。

 

自分が乗った飛行機が突然落下を始める――。

 

誰もが恐怖におののく状況ですが、マックスは機体が落下する最中、一切の恐怖を感じなくなります。そのおかげで、機体がバラバラになるほどの凄まじい事故現場から、生き延びた人たちを救いだすことに成功。その後も、事故の心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しむ人々の支えとなり、マックスは「英雄」としてマスコミに取り上げられます。

 

同じ事故で子供を失った女性カーラも、マックスと出会うことで心を開きます。

 

一方、「恐怖を感じない(フィアレス)」状態となったマックスは、往来の激しい車道を突っ切ったり、高層ビルに登ったりと、奇行を繰り返すように。

 

次第に妻とも分かりあえなくなり、離婚寸前の状態となります。事故前の自分に戻れず苦悩するマックスを救ってくれたのは……。後は、観てのお楽しみです。

 

本作で不思議なのは、マックスのいちごアレルギー(食物アレルギー)が事故後に完治したことです。死の恐怖を超越したことで、彼の体に劇的な変化が起きたのでした。

 

筆者の研究テーマの一つが、「ストレスとアレルギー」の関係であり、不安や恐怖がアレルギー症状を増悪させる症例について研究を発表しています。こうした研究からも、マックスのアレルギー症状の完治は不思議なことではありません。

 

 

(3)「エクトプラズム」(★★★★☆)

最後にご紹介するのは、「エクトプラズム」(2009年、アメリカ映画、103分)という、1980年代にアメリカのコネチカット州で起きた実話を基に描いたスピリチュアル映画です。

 

タイトルの「エクトプラズム」は、スピリチュアリズム(心霊主義)で用いられる言葉で、霊能者などが物理的心霊現象を起こす際に身体から発生する物質を指します。

 

1987年、サラ(バージニア・マドセン)とピーター(マーティン・ドノバン)のキャンベル夫妻は、息子マット(カイル・ガルナー)の末期がん治療のため、コネチカット州北部の町サジントンにあるビクトリア朝式の家に引っ越します。

 

しかし、入居してまもなく、マットはこの世に存在しない者の姿を何度も目撃するようになり、やがて、超常現象が一家全員に襲いかかります。そこで、図書館で地元の歴史を調査してみると、その家はかつて葬儀場であっただけでなく、亡くなった霊と通信する降霊会も行われていたことが判明します。

 

心身ともに追い詰められていく一家でしたが、マットはポペスク牧師(イライアス・コーティアス)の助けを借りて、この危機に立ち向かおうとします。果たしてキャンベル一家はこの危機を乗り越えられるのでしょうか?

 

超常現象を紹介する日本のテレビ番組の多くが、金縛りや幽体離脱現象などを、単なる脳内の幻覚に過ぎず、霊現象ではないと説明します。しかし実際には、本作のような、脳機能の異常だけでは説明がつかない現象が、全世界で多数報告されています。

 

また、心理学の学術研究では、自分が霊的な存在だと認識することが幸福感につながり、寿命まで延ばすことも判明しています。ちなみに、マットは悪霊現象を解決することで、末期がんが完治してしまいます!

 

人間を単なるたんぱく質の塊だとし、「霊性」を奪うような唯物論的な内容には注意する必要があります。

 

他には、以下のような映画がオススメです。

 

 

「私だけのハッピーエンディング」(★★★☆☆)

心を開いて傷つくのが怖いため、ジョークではぐらかして自分の本音を見せない女性の物語です。彼女の場合、両親の不仲が影響して、無意識に自分が傷つくのを恐れて心を閉ざしていました。そうした無意識のストレスが、がんの発症にかかわっていたのでした。

 

 

「さよなら、さよならハリウッド」(★★★☆☆)

新作の撮影を前にして、ストレスで目が見えなくなった映画監督のドタバタを描いたコメディ映画。本作では、仕事で結果を出さなければならないというストレスが、失明という症状で現れています。目が見えなければ、映画監督はできないので、「仕事をやりたくない」という潜在意識の意思表示だったのでしょう。

 

 

幸福感の強い人弱い人

幸福感の強い人弱い人

千田要一著

幸福の科学出版

精神科医

千田 要一

(ちだ・よういち)1972年、岩手県出身。医学博士。精神科医、心療内科医。医療法人千手会・ハッピースマイルクリニック理事長。九州大学大学院修了後、ロンドン大学研究員を経て現職。欧米の研究機関と共同研究を進め、臨床現場で多くの治癒実績を挙げる。アメリカ心身医学会学術賞、日本心身医学会池見賞など学会受賞多数。国内外での学術論文と著書は100編を超える。著書に『幸福感の強い人、弱い人』(幸福の科学出版)、『ポジティブ三世療法』(パレード)など多数。

 

 

 

【関連サイト】

ハッピースマイルクリニック公式サイト

http://hs-cl.com/

 

千田要一メールマガジン(毎週火曜日、メンタルに役立つ映画情報を配信!)

http://hs-cl.com/pc/melmaga/hsc/?width=550&height=500&inlineId=myOnPageContent&keepThis=true&TB_iframe=true

 

【関連書籍】

幸福の科学出版 『幸福感の強い人弱い人 最新ポジティブ心理学の信念の科学』 千田要一著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=780

 

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新年度から「道徳」が正式教科へ 形が変わっても中身は変わらない!?

2018年04月05日 06時23分05秒 | 日記

新年度から「道徳」が正式教科へ 形が変わっても中身は変わらない!?

2018年度から小学校において、今まで教科外とされてきた「道徳」が初めて正式な教科になります。今回の教科化は、2011年に滋賀県大津市で起きたいじめ自殺などがきっかけとされています。

 

従来の道徳の授業では、各学校が自由に副読本を選んでいましたが、今年度からは、国の検定に合格した教科書で統一されることになります。

 

さらに注目されているのは、副読本を読む授業から、「考え、議論する」授業に転換するという点です。「受け身の姿勢では、授業が形骸化してしまう」という指摘を受けてのものです。

 

しかし、それだけでは「形骸化」の問題は解決しないという疑問の声もあります。例えば、「教科書の消化に追われるだけでは、教科化の意味がない」(3月29日付読売新聞社説)、といった意見が出ています。

 

教科書の統一性や授業スタイルのみならず、「教えられる内容自体がどれだけ子供たちの心に響くのか」を突きつめる必要があるでしょう。