常軌を逸している宏洋氏の動画の「毒水」(3)──創作しようのない「霊言」を「コント」と揶揄する
2019.12.29(liverty web)
大川宏洋氏(以下、宏洋氏)が、YouTube動画で、幸福の科学の霊言が「コント」であり、大川隆法総裁の創作によるもの、と何度も主張している。
大川総裁は、これまでに公開霊言を1000回以上収録し、その多くが書籍として発刊されている。この世を去った霊に加え、生きている人間の守護霊の霊言を収録することもある。
宏洋氏は動画において、「守護霊と称して、人の名前を語っているので、その人が言っていると誤解されてもおかしくない」と主張する。大川総裁は霊言を収録する際、通常の説法の際とは話し方が変わる。時には、その霊人特有の動きやポーズをとることもあるため、一見、演技をしているように見えるのかもしれない。
しかし、大川総裁の霊言収録の背景も含めて考えると、本当に「創作」をしているなら、全く「割に合わない」ことばかりである。
創作は無理 (1)スケジュールが立たない
まず、霊言の収録は極めて不規則かつ、突発的に行われている。
例えば、2018年9月10日、宏洋氏の生霊が大川総裁のもとを訪れた際、大川総裁は「昨日の夜も生霊が来ていてなかなか眠れず、今日の午後にもいる」と明かしていた。(参考:『信仰者の責任について』)
総裁の長女である大川咲也加副理事長も、著書『娘から見た大川隆法』の中で、夜、寝室に霊がやってきたりするなどして、突然の収録が行われることも多いと語っている。大川総裁は朝型の規則正しい生活を送っているが、深夜に生霊がやってきて、調伏するためにやむを得ず霊言を収録することもある。
また、講演会の前日に、意見を訴えたいという霊が訪れることもよくある。大会場で講演する前日に、わざわざ睡眠不足になりうる中で、自ら不利な条件をつくって、「コント」を収録する道理はないだろう。
大川総裁のもとには、亡くなった人の霊が意見を訴えたくてやってくることもある。総裁が故人の顔写真を見ると同通して霊が来かねないため、秘書が新聞の訃報欄を紙で隠しているほどだ(参考:『娘から見た大川隆法』など)。
咲也加副理事長は、総裁夫人である大川紫央総裁補佐について、「夜になると、総裁先生のところに、けっこう生霊が来るのですが、そのとき、紫央さんは、『悪霊祓い』をしたり、『生念返し』をしたり、そういったお仕事もされているわけです」として、「ずっと慢性的な睡眠不足かもしれない」と気遣っている(『女性のための「幸せマインド」のつくり方』)。
こうしたことは、意思を持った霊が実際にやってきているから起きている。宏洋氏の言うように、自分の都合のよいように霊言を「創作」しているならば、割に合わないことだろう。
創作は無理 (2)総裁の意見と違うものもあえて出している
幸福の科学は、大川総裁が霊天上界から霊示を受け、霊言現象が始まったところから始まったが、90年代にいったんそれを止めている。大川総裁が自身の説法を重ね、教義体系をつくっていくにあたり、霊人の考えと矛盾する点が出てきて、一部に混乱も生じたためだ。
ただ、2009年以降は、再び霊言の収録を行うようになっている。それから2019年12月末までに1000回以上の霊言を収録し、矢継ぎ早にその内容を発刊してきたが、それは「徹底的なるあの世の存在証明」のためだ。歴史上の偉人の霊言や生きている人の守護霊霊言、地獄霊の霊言までも発刊している。霊人の個性や考え方が多種多様であることが分かる。
もちろん、地獄霊の意見は、大川総裁の意見とは全く異なる。大川総裁が、自分の言いたいことを、「霊」を創作して語っているならば、こうした霊言を「創作」する必要はない。
霊言においては、まだ報道されていない段階で、地上にいる国家元首の本心を明らかにすることすらある。
オバマ元大統領の守護霊は就任直後に「世界の警察官をやめる」とし、習近平国家主席の守護霊は就任前の時点で「世界帝国をつくる」としていた。プーチン大統領の守護霊は2016年の時点で「『日露平和条約』の締結」に言及し、トランプ大統領の守護霊は当選前の時点で「次なるヒットラーは習近平だ!」と宣言している。
ここまではっきりした発言を大川総裁が創作していた場合、実際にその方向に向かわなかった場合は大きなリスクが生じかねないだろう。
ここに挙げたもののように、実際の政治が守護霊が語っていた方向に実現していることは枚挙にいとまがない。霊言は、あくまで「公益」のために行われているのだ。
創作は無理 (3)霊言の質と回数の担保
霊言に関して、大川総裁は、霊能者が一定の質を維持しながら霊言を行うためには、相当の努力が必要になるとして、「最初は良くても、だんだんに違ったものと入れ替わってくることがある」と、その危険性を説き、厳しく戒めている。例えば、自分の守護霊がアドバイスをしてくれていると思っていても、途中で悪霊がやってきて欲望を煽ることもあり得るということだ。
そうした負荷がかかるにもかかわらず、大川総裁は、公開霊言のほかに、未公開の霊言も多数収録している。
大川総裁は初期のころから、霊言に内容の一貫性があることを常に確認する姿勢を大事にしていた。1987年に行われた第一回目の講演会「幸福の原理」において、このように説いている。
「日蓮さんという人がまちがいないかどうかを確認するまで、三年、四年、我慢したのです。彼の性格は、四年たってもいっこうに変わりませんでした。まったく同じ個性です。そして、言っていることは一貫しております。その言っている内容は、常識人と比べてみても、おそらく生きている人であれだけのことを言える人はいないはずです」
例えば、前出のプーチン大統領の守護霊霊言は、2012年から2019年の間に合計6回収録されている。プーチン大統領の守護霊は一貫して「中国、北朝鮮を抑えるために、日露の友好関係を進展させる」と語っている。続けて読んでも矛盾のない内容で、霊人の個性も同じだ。
また、スピリチュアル・エキスパートとして霊言現象を行う職員はいるが、大川総裁の指導のもと行っている。正しい霊が入って語っているのか、判別が極めて難しいためだ。
創作は無理 (4)辞めた人が告発するわけでもない
また、霊言が本当に創作であるならば、その「創作」の具体的なプロセスが存在するはずだろう。公開霊言だけで1000回を超えるため、その「創作」を手伝った人の証言があってもおかしくない。ところが、これまでに元職員を含め、そのような証言を行った人はいない。
大川総裁は、30歳の時に幸福の科学を立ち上げ、それから30年以上、誠実な霊言収録などにより、霊界の実在を訴え続けてきた。それと同時に、人々の苦しみを解決するための心の教え、社会問題や国政の在り方、世界情勢についても指針を説き続けている。
霊言収録の背景にある、宗教家として、救世主としての大川総裁の努力の姿勢に、今一度目を向けるべきだろう。
【関連書籍】
『信仰者の責任について』
大川隆法著 幸福の科学出版
『娘から見た大川隆法』
大川咲也加著 幸福の科学出版
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