《ニュース》

岐阜県のショッピングセンターのセルフレジで、偽のバーコードを貼り付けて支払いを逃れたとして、男が逮捕される事件が起こりました。各地で類似の手口による万引きや、故意にセルフレジを通さず商品を盗んだ、といった事件が相次いでいます。

 

《詳細》

警察に逮捕されたのは、岐阜市在住の65歳の会社員の男です。10月5日にショッピングセンターで5881円相当の商品をかごに入れ、セルフレジで11点分の合計448円の偽のバーコードを読み取らせ、差額5433円の支払いを免れた疑いで、23日に逮捕されました。男はラベルプリンターで偽のバーコードをつくっているといい、容疑を認めています。

 

今年7月にも、類似の事件が起きていました。73歳の男が佐賀市のスーパーで約3000円相当の商品に、別の商品のバーコードを貼り付けてセルフレジで精算。差額約2700円をだまし取った疑いで逮捕されており、こちらも容疑を認めています。

 

また、10月2日には、兵庫県太子町の書店で計5727円分の雑誌9点を盗んだ疑いで59歳の男が逮捕されています。警察によると、男はセルフレジで1点分の金額を支払い、9点は支払いをせずに買い物袋に入れたといいます。この書店では9月27日にも窃盗被害があり、警察の捜査中に防犯カメラの映像からこの男が浮上していました。

 

警察白書によると、万引きの認知件数は2014年に12万件ありましたが、22年には8万3千件まで減少していました。しかし、23年には9万3千件と大幅に増加しています。全国万引犯罪防止機構が小売店を対象に行った調査(24年4月発表)によると、マイバックの利用増加により、万引きが「増えた」という回答が27%、セルフレジ導入により、万引きが「増えた」との回答は25%と、影響を感じている店舗が少なくないようです。