トランプ氏との交渉決裂で見えたゼレンスキー氏の「二枚舌」 米民主党と結託し、交渉を意図的に決裂させたという見方が高まる
2025.03.05(liverty web)
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米大統領執務室で会談するトランプ米大統領、ヴァンス副大統領、ゼレンスキー大統領(画像はホワイトハウスの公式YouTubeよりキャプチャー)。
《ニュース》
ウクライナ戦争の停戦に向けた鉱物資源に関する協定をめぐり、トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の交渉が決裂し、トランプ氏の対応が「酷い」といった批判が高まっています。
《詳細》
トランプ氏とゼレンスキー氏は2月28日、米ホワイトハウスで会談しました。停戦に向けた第一歩として、ウクライナ国内の鉱物資源を共同開発する協定に署名する予定でしたが、終盤に口論が激化し、交渉は決裂しました。
その後、トランプ政権はゼレンスキー氏に「謝罪」を要求するものの、ゼレンスキー氏は「悪いことをしたとは思っていない」と拒否。態度が変化しないことを受け、トランプ氏は今月3日にウクライナへの軍事支援を一時停止すると発表しました。
直後にゼレンスキー氏は態度を一変させ、「ウクライナは永続的な平和をもたらすためにできる限り早く交渉のテーブルに着く準備ができている」と表明。トランプ氏は5日の施政方針演説で、同日朝に「交渉の場に着く用意がある」「鉱物資源の共同開発をめぐる協定にも、いつでも署名する用意がある」との手紙を受け取ったことを明らかにしました。
一連の交渉決裂をめぐり、日本の主要メディアは「大統領同士の会談に、ヴァンス米副大統領が割って入り、ゼレンスキー氏を怒らせた」「トランプ氏が顔を真っ赤にしながら激高した」などと、アメリカ側の非を何度も指摘しています。しかし、その後判明した情報を精査すると、ゼレンスキー氏の態度にかなりの問題があり、「意図的に交渉を決裂させた」という見方が浮上しています。
というのもゼレンスキー氏が会談前に、複数の民主党議員と会談しました。米ニューヨーク・ポスト紙によると、「ゼレンスキー氏がアメリカとの鉱物資源協定を拒否するよう、民主党員が働きかけた」といいます(3月1日付)。
同党のクリス・マーフィー上院議員はXに、「ワシントンでゼレンスキー大統領との会談を終えた。彼は、プーチン大統領が望むものをすべて手に入れ、ウクライナに安全保障上の取り決めがない偽りの和平協定を、ウクライナ国民が支持しないことを確認した」と投稿し、ゼレンスキー氏との間で"話ができていた"ことを示唆しました。
民主党から説得を受けたゼレンスキー氏は会談序盤より、横柄な態度がかなり目立ちました。最大の支援国であるアメリカがいなければ、とっくに敗北し、停戦交渉も本格化しなかったにもかかわらず、同氏の口からは、感謝の言葉がほとんどありませんでした。
その上、「ヨーロッパはアメリカよりはるかに支援が少ない」とのトランプ氏の発言に反論したり、歴史や戦争のルールについて"説教"したり、トランプ氏を遮ってプーチン氏を何度も批判したりと、トランプ氏が進める停戦を完全否定し、泥を塗ったのです。さらに、ヴァンス氏を「JD(ヴァンス氏のファーストネームとミドルネームの略)」と呼び捨てにするなど、外交の場において不適切な表現がありました。
こうして見ると、ゼレンスキー氏は端から停戦する気がないにもかかわらず、ワシントンに乗り込み、トランプチームを挑発する言動を繰り返して決裂した結果、トランプ政権はやむなく圧力を加えて、正常な軌道に戻そうとしているのが実情です。
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